【危険】生理中のHは性感染症リスクが増える!? 感染対策を産婦人科医が解説!

【危険】生理中のHは性感染症リスクが増える!? 感染対策を産婦人科医が解説!

生理中の性行為には様々なリスクがあることをご存じですか? 今回は、その中でも性感染症について「ショコラウィメンズクリニック」の木崎先生に解説していただきました。

※この記事はMedical DOCにて【生理中のセックスはキケン! 妊娠や性感染症のリスクを産婦人科医が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

≫クラミジアや淋菌による性感染症は、パートナーが無症状でも一緒に受診しないと「無限ループ」に陥る!

監修医師:
木崎 尚子(ショコラウィメンズクリニック)

東京女子医科大学卒業。川崎市立井田病院・川崎病院で初期研修。東京女子医科大病院産婦人科、国際親善総合病院産婦人科、湘南藤沢徳洲会病院産婦人科、茅ヶ崎徳洲会病院産婦人科などを経て、2021年10月、横浜市都筑区にショコラウィメンズクリニックを開院。古くから薬能があるとされ、また、人を癒やしたりリラックスしたりする効果があるとされるチョコレートのように、ほっとできる空間を提供したいとの思いから、「ショコラウィメンズクリニック」と命名。

編集部

月経中の性行為には、どのようなリスクがあるのですか?

木崎先生

性感染症の感染リスクがあります。性感染症とは、性行為によって感染する病気のことです。月経中に性行為をすると、性感染症にかかるリスクが高くなるのです。

編集部

なぜ、性感染症を発症するリスクが高まるのですか?

木崎先生

月経中の腟内は、その他の時期に比べてとてもデリケートになっていて、少々の刺激でも傷ができやすいからです。通常、腟内には強力な免疫機能があり、ウイルスや雑菌が内部に侵入するのを防いでいます。しかし月経中は少しの刺激でも傷ができやすく、また、女性ホルモンの関係で免疫機能が低下しているため、ウイルスや雑菌が傷口から侵入しやすくなっているのです。

編集部

具体的には、どのような病気を発症するリスクがあるのですか?

木崎先生

たとえば、クラミジア、ヒトパピローマウイルス、淋菌などに感染するリスクが上昇します。さらにこれらのウイルスや菌が原因となって、HIVに感染するリスクもあります。

編集部

感染症になると、パートナーにもうつる可能性がありますね。

木崎先生

もちろん、感染症のリスクがあるのは月経中だけではありません。特に最近では梅毒やヒトパピローマウイルスに感染する人が増えています。自分が感染していることに気づかず、性行為をすることで、パートナーにもうつしてしまうリスクがありますから、月経中はもちろん、普段から感染症対策をしっかりすることが大切です。

編集部

避妊具を使えば感染するリスクはなくなるのでしょうか?

木崎先生

確かに避妊具を使えば、使わないよりも感染のリスクは下がるかもしれません。しかし正直なところ、「避妊具を使った方が、まだ良い」という程度です。避妊具を使っても、ウイルスや菌の感染を防げるのは局所に過ぎず、外陰部などにウイルスや菌が触れれば感染のリスクは高まります。感染症を予防するためには、正しい知識を持つこと、それから、不安があったら感染を拡大しないためにも、できるだけ早く医療機関で診察を受けることが大切です。

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Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。
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