元横綱・曙が死去 闘病していた「心不全」の前兆となる5つの症状を医師が解説

元横綱・曙が死去 闘病していた「心不全」の前兆となる5つの症状を医師が解説

心不全を予防する方法

食事

食事については、心不全のリスクを上げる原因になる高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの治療と共通の注意が必要です。具体的には、塩分や脂質の摂取量に注意するとともに総カロリーが多くならないように適度な量に留める必要があります。また、年齢とともに筋力が低下して運動量が低下しやすいため、筋量を維持するために良質なタンパク質をしっかりと摂ることも重要です。

運動

心不全の予防、および発症後の進展予防には適度な運動が重要です。激し過ぎる筋力トレーニングなどは血圧上昇の原因となることもあるため、30分程度の有酸素運動が推奨されます。最初は週1-2回から始めて、慣れたら毎日無理のない範囲で続けることを目指しましょう。

定期的な健診

心不全の予防のためには、定期的な健診も重要です。心不全のリスクを上げる高血圧症や脂質異常症などに加えて、不整脈や弁膜症がないかも定期的なチェックを忘れずに受けるようにしましょう。

「心不全の前兆」についてよくある質問

ここまで心不全の前兆などを紹介しました。ここでは「心不全の前兆」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

心不全で亡くなる前の前兆となる症状について教えてください。

小正 晃裕 医師

心不全が悪化してうっ血がひどくなると、安静時でも呼吸苦を認めるようになります。また、心機能が低下して低心拍出量となると、意識障害や不穏、四肢冷感やチアノーゼ、身の置き所がないなどの症状が認められます。こういった症状は心不全が非常に進行した状態であり、突然死のリスクも非常に高くなるため、このような症状が出た場合にはすぐに医療機関を受診するようにしてください。

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