ゲリラ豪雨の発生メカニズムと対策をわかりやすく解説

避難への備え

ゲリラ豪雨が発生すると避難が必要になるケースもあります。ここでは、避難への備えで意識しておきたいポイントを紹介します。

避難時の服装

ゲリラ豪雨で避難する際は、以下の服装を心がけましょう。

・ヘルメット(なければ帽子)

・荷物はリュックに入れて両手を空ける

・長ズボン、長袖、軍手を着用

・棒や傘を使って側溝やマンホールにはまらないようにする

・底が厚めのスニーカーを着用

ゲリラ豪雨では突風を伴う場合もあるため、風で物が飛んできたときに備えてヘルメットや帽子を着用しましょう。また、浸水している場合は足元の状態がわからないため、棒や傘を使って確認しながら、転倒した際に受け身が取れるように両手を空けておくことが大切です。

道路の浸水がほとんどなければ長靴も有効ですが、水が入ってしまった場合に歩行が困難になるため、底が厚めのスニーカーをおすすめします。

避難経路の確認

ゲリラ豪雨に備えるためにも避難経路の確認をしておきましょう。

避難をするルートは河川や斜面から離れた高い道路を選ぶことがポイントです。ハザードマップで途中に危ない箇所がないか、チェックしておきます。また、ゲリラ豪雨が発生したと想定し、避難所まで実際に歩いておきましょう。

避難の際に車で移動すると、浸水によって動かなくなる可能性もあるため危険です。災害時は車の利用を控え、徒歩での避難を行いましょう。

避難所への避難が困難な場合は、近くにある鉄筋コンクリートなどで建てられた頑丈な建物のできるだけ高い階に避難します。また、近くに該当する建物がなく、浸水して避難が困難な場合は無理をせずに自宅の高いところに避難しましょう。土砂災害警戒区域に入っている場合は、斜面から離れた部屋に避難することを心がけてください。

また、災害時は家族の安否が気になって家に戻る途中に被災するケースもあります。普段から家族と災害時の集合場所や避難場所などの情報を共有しておくことも大切です。

まとめ

ゲリラ豪雨は短時間で河川の氾濫や浸水、土砂災害をもたらす可能性があるため注意が必要です。

ゲリラ豪雨は気象災害の中でも特にピンポイントの予想が難しい現象です。災害が発生したときに迅速な対応ができるように避難時の行動を家族で話し合い、非常用グッズも用意しておきましょう。

〈執筆者プロフィル〉

田頭 孝志

防災アドバイザー/気象予報士

田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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