【ローマ】パンテオンはどんな建物?2世紀から残る古代神殿

パンテオンの内部にはたくさんの著名人の墓が


ラファエロの墓, パンテオン, ローマPublic domain, via Wikimedia Commons

パンテオンのなかには、イタリアの歴史を飾った偉人の墓があります。もっとも有名なのは、ルネッサンスの画家ラファエロの墓です。ラファエロは古代の美術から得たインスピレーションを自分の絵画作品や建築作品に反映させたことでよく知られています。

とくにパンテオンはラファエロにとって古代の偉大な建築の1つだったようで、彼が設計を担当した礼拝堂の一部にはパンテオンとほとんど同じ構造が採用されたほどです。ラファエロの墓は入り口から向かって左奥に位置し、ニッチ(壁にあるくぼみ)に設置された聖母子像が目印になっています。


ラファエロのパンテオンの研究Public domain, via Wikimedia Commons

ラファエロのほかにも、19世紀のイタリア統一で活躍したヴィットリオ・エマヌエーレ2世の墓があります。内部を見学する際は、圧巻の建築だけでなくそれぞれのニッチに注目すると面白い発見があるかもしれません。

ローマ市内の中心地で高い建物に囲われているため、パンテオンはすぐ近くに来るまで姿を見ることができず、突然街中に古代遺跡が現れる感覚はローマ散策の醍醐味と言えるでしょう。以上、ローマのパンテオンの解説でした!

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