2024年中学受験(東京)の振り返りと3年後、4年後の中学受験はどうなるか|低学年のための中学受験レッスン#33

2024年中学受験(東京)の振り返りと3年後、4年後の中学受験はどうなるか|低学年のための中学受験レッスン#33

高校授業料実質無償化による影響も

公立中についても、2024年は志願者数が落ち着いてきた学校のほうが目につきます。

たとえば桜修館では男子の志願倍率は、2022年の4.2倍→2023年の4.5倍→2024年の3.6倍。女子は2022年の6.2倍→2023年の6.3倍→2024年の5.2倍にまで下がりました。

三鷹では男子2022年の5.7倍→2023年の5.1倍→2024年の4.2倍、女子は2022年の6.1倍→2023年の6.5倍→2024年の5.4倍となっています。

これらの公立中の結果には、今年から東京都でスタートする「高校授業料実質無償化」が少なからず影響していると考えられます。

「楽になった」とまでは言えないが……

こうしてみるとやはり2024年の中学受験は、全体的に「落ち着いていた」と総括することができるでしょう。

もちろん、志願倍率が3倍を超えてくると合格難易度はグッと上がります。午後入試校などを中心に10倍以上のところが散見される様子から鑑みると、決して楽になったわけではないのですが、十数校も受験したのにすべて玉砕してしまうという悲劇は、去年や一昨年に比べて少なかったのではないかと予想されます。

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