「本人の意志が確認できない…」元気なうちに家族で話し合っておくことの大切さを痛感【体験談】

「本人の意志が確認できない…」元気なうちに家族で話し合っておくことの大切さを痛感【体験談】

進行していく認知症

それでも父の認知症は進行していきます。1人暮らしの父を自宅で介護するということは現実問題として困難でした。父の子どもである私たち兄弟は施設への入所を希望していましたが、父の姉である伯母は自宅で見たいと思っているようでした。

ここで難しいのは、本人の意志を確認できないという点です。家族の意見が割れたときにはなおのこと本人の意志を尊重したいのですが、認知症ではそのような話をしたり、意志の疎通をしたりすることも難しくなってしまうのです。

まとめ

結局、父は施設に入所したのですが、施設探しにも苦労しました。結果としてはとても良い施設に入れたと思うのですが、もし父の意志を確認できれば、施設か自宅かを選ぶこともできますし、どの施設に入りたいのかの希望を聞くことができるのに……。元気なうちに、万が一の場合を考えて話し合っておくことの大切さを痛感しました。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

文/木村とも子

著者/シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

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