京都宇治茶の「丸久小山園」は、伊勢神宮「春の神楽祭」で、参拝者に無料呈茶を実施する。呈茶を行うのは、4月28日(日)~30日(火)の3日間だ。
伊勢神宮の「神楽祭」について
神宮舞楽「迦陵頻」。令和5年(2023)「秋の神楽祭」の公開舞楽の様子
伊勢神宮の「神楽祭」は天照大御神のご神徳を宣揚し、併せて雅楽を広く一般に公開することを目的に、昭和20年代の初めより年に2回、春と秋に行われている。
例年春の神楽祭は「昭和の日」(毎年4月29日)をはさむ3日間、秋の神楽祭は「秋分の日」(9月23日頃)をはさむ3日間にわたって開催されるが、今年の春の神楽祭は特別に、5日間に延長して開催される。開催期間は、4月28日(日)~5月2日(木)だ。
なお、公開舞楽は内宮神苑において奏行。併せて、参集殿の奉納舞台では各種伝統芸能が天照大御神に奉納される。
昭和21年に始まった「丸久小山園」の呈茶
「丸久小山園」は、伊勢神宮の春秋の神楽祭に合わせ、毎年参拝者に無料で抹茶を出している。
戦後間もないころ、日本国民の心が神仏から離れ、伊勢神宮への参拝者が急激に減少していたことを憂いた9代目園主が、神宮との長い縁から、昭和21年(1946)に呈茶を始めた。以降、平和を願い、また参拝者の憩いの場として続けられている。
一服を味わう参拝者は1日2000人以上。伊勢の茶人と社員が一丸となり、参拝客をもてなす。
なお今回、「丸久小山園」の呈茶は、伊勢神宮「春の神楽祭」の開催5日間のうち、4月28日(日)~30日(火)の3日間、行われる。
配信: STRAIGHT PRESS