「新しい自分になる」危険ドラッグで8階から飛び降り――「ラリってしまいたい気持ち」を禁止しても意味ない?


写真ACより

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける瑠壬(るみ)さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

目次

危険ドラッグで飛び降りや全裸で保護などの事件

大昔から人間には「ラリってしまいたい気持ち」がある

市販薬もたくさん飲めば「危険」

危険ドラッグで飛び降りや全裸で保護などの事件

 一時期、「撲滅された」ことになってた危険ドラッグですが、最近また問題になってるようです。

 ニュースによると、今年1月から2月にかけて「幻覚剤のLSD(lysergic acid diethylamide 、リゼルグ酸ジエチルアミド)」に「成分が似てる危険ドラッグ」(1D-LSD)を使った20代が2人もマンションから飛び降りて亡くなったそうです。

 マンションの8階から飛び降りた女性と「一緒にいた男性」の話では、女性がネットで買った「1D-LSD」を使ったら急に様子がおかしくなり、「新しい自分になる」とか「飛んじゃう」などと意味のわからないことを言いだして、「男性が目を離した隙に飛び降りた」そうです。

 新しい自分になりたいて思うこと、誰でもあると思うんですよ。なんかとても切ないです。

 ほかにも亡くなってはないようですが、20代の男性が全裸で保護されたり、男子高校生がバスや車を叩いて壊したりした事件でも「1D‐LSD」が使われてたそうです。

 「成分が似てるドラッグ」て、微妙ですよね。合成のクスリ(=違法薬物)は規制が難しいそうです。規制は、クスリの名前やなくて「成分」なんですが、危険ドラッグは細かすぎて規制が追いつかないんです。

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