クローゼットで思い出の着物を保管したい!長く良い状態を保つ「シルクパック」とは?

おはようございます。

ライフオーガナイザーの山田由乃です。

昨年秋、7歳娘の七五三のお祝いで、私がかつて七五三のときに着た着物と帯を使いました。でも着用後の着物を今後着る人が、親族のなかにもいません。着物をどうしようか悩みましたが、亡母が私のために仕立ててくれたもので、どうしても手放せないのです。

とっておく場合、わが家の1階クローゼットでの長期保管になり、通常のクリーニングだけだと、保管中のカビや変色などが気になります。

たまたま着物小物を購入した百貨店で、着物の長期保管について販売員に相談したところ、「シルクパック」という加工サービスを教えてもらいました。

いずれは着物を手放すときがくるかもしれません。そのとき良い状態で保管してあるほうが、譲ったり売ったりしやすいかもと考えて、着物を「シルクパック」加工することにしました。どんなサービスなのか、ご紹介します。

■着物の「シルクパック」加工とはどんなサービス?

「シルクパック」とは、特殊な袋にお手入れ後の着物などを入れ、袋の中の酸素を除去し、不活化ガスを充填して密封することで、着物の防カビや防虫、変色などを防いでくれる加工のことです。

百貨店でなくても、「シルクパック」加工を扱う専門店も検索すると出てくるようです。

今回対応してくれた着物職人さんの話によると、パックを開封しなければ、通常7~8年、保管環境によっては10年ほど、良い保管状態が保たれるとのこと。パック内の無酸素状態が持続しているかは、センサー表示で教えてくれます。

加工後のパックは箱に入れてもいいですが、必ず直射日光を避けて保管することが必要だそうです。

■「シルクパック」に入れたものとかかった金額は?

着物と帯以外に、着物小物も保管の間のカビや変色が気になるため、すべて一緒にパックに入れられないか、相談しました。

職人さんによると、小物は一部入れられるものの、金属が使われているようなバッグや草履などは、着物と一緒にすると変色の恐れがないとも言えず、難しいとのこと。

パックの袋自体の厚みの制限もあるため、相談のうえ、着物・帯・長濡襟・下着・しごき帯・帯締め・帯上げだけをパック加工することに。

持ち込んだ絞りの着物の生地に厚みがあるため、着物のパックと帯&その他小物のパックで2つに分けられました。

「シルクパック」自体の代金は5280円(税込)。パックに入れるものはすべてクリーニングを済ませてから入れる必要があり、それぞれのクリーニング代も合わせて、税込み4万6200円かかりました。

■「シルクパック」をクローゼットでどう保管するの?

持ち帰った「シルクパック」は、受け取り時の箱のまま、クローゼットの枕棚にのせた押入れ用伸縮棚の上に置いて、保管しています。

パックに入れなかったバッグや草履などは、「箱に入れたままの状態がいちばん変色しやすく、不織布などに包んで風通し良く保管するのがいい」と職人さんから聞きました。そこで、100均の不織布ケースなどに入れ、シルクパックの箱の隣に保管しています。

シルクパックや小物を置く伸縮棚の近くに、クローゼットの換気扇があるので、通気性もある程度保たれていると思います。

思い出の着物を良い状態で長く保管できることで、もしも手放すときが来ても、自信をもって手放せるように感じています。

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ライフオーガナイザー 山田由乃

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思考の整理からはじめるコンサルティング型片づけ収納のプロ「ライフオーガナイザー」を育成する日本ライフオーガナイザー協会の公式ウェブマガジン。片づけのプロが自宅で実践していることを中心に、時間を生みだす片づけ・収納のコツや、心地いい暮らしづくりのヒントをお届けしています。
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