「たれぱんだ」試作品は全然違うデザインだった 「このキャラクターは誰」と話題に

「たれぱんだ」試作品は全然違うデザインだった 「このキャラクターは誰」と話題に

サンエックス(東京都千代田区)本社には、商品を展示する部屋「ショールーム」がある。最新商品をはじめ、その時に合わせ展示内容が変わる。最近では、推し活ブームや平成レトロブームにあわせた商品が展示されている。

その中で近頃、平成に流行したキャラクターの面白エピソードが話題となり、Z世代の間で人気らしい。J-CASTトレンドが実際に、サンエックスのショールームを取材した。同社の着ぐるみ広報「コロニャ」が、出迎えてくれた。

試作品を受け取った従業員は戸惑った

「たれぱんだ」というキャラクターを知っているだろうか。1998年7月に登場し、2000年~03年ごろに人気となった。パンダのキャラだが、独特のたれた頬と、だるそうなポーズが印象的。大体どのシーンでも、寝そべっている。

2022年夏からサンエックスでは、創業90周年を記念して、同社の人気キャラを集合させた「サンエックス90周年 うちのコたちの大展覧会」を全国各地で開催している。そこで、「たれぱんだ」の制作過程を公開したのだ。

ぬいぐるみを制作する場合、まずデザイナーがイラストを描き、工場に試作品を作ってもらうという。「たれぱんだ」の試作品が、前述の「大展覧会」で公開されたのだが……。

完成版のキャライメージとは、かけ離れていると言えるだろう。サンエックス・広報に当時を振り返ってもらうと、試作品を受け取った当時のスタッフは、かなり戸惑ったという。大展覧会で公開された試作品を見たユーザーからは、「このキャラクターは誰だ」「ただのパンダじゃん」と驚きの声が広がったという。

デザイナー自ら手縫いで作り直した

この拡散の「効果」もあった。試作品のたれぱんだは、X(当時ツイッター)上でバズった。サンエックスは、試作品と、よく知られている完成版「たれぱんだ」を並べたアクリルスタンドを発売。これが、かなりの売れ行きだという。

試作品を受け、当時のデザイナーが自ら手縫いで「たれぱんだ」のぬいぐるみを作り直し、工場に送ったというのが実情だ。それを参考に、生産されたものが現在の「たれぱんだ」になっている。

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メタバース、Z世代、ゲーム、AI……世の中の新しい動きをいち早く感じ、伝える「J-CASTトレンド」です。グルメ、エンタメ、ライフ、デジタル、健康の5ジャンルを軸にトレンドを敏感にとらえ、独自記事や連載記事を掲載。 オリジナルキャラ「VR記者カスマル」が、メタバースのイベントを積極的に取材。 ツイッターは、「世界一話しかけやすいメディアアカウント」を目指しています。
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