■夫の入院、3人の子育て……ママ友の言葉に感謝
まずは、30代の女性が体験したお話。人に頼るのが苦手だったという女性が、ママ友に感謝するようになったきっかけとは?
「子どもが3人います。上から6歳、2歳、0歳の時に夫が入院することになりました。在宅での仕事中に倒れ、診断結果は『脳出血』でした。右半身が動かなくなり、呂律も回らず、救急車を呼ぼうとしたのですが、夫に止められてしまいました。その日はそのまま家で過ごしたものの、説得の末、翌日になって夫は『病院に行く』と言ってくれました。
上の子が幼稚園に行っている間に、下の2人を連れて4人で病院へ行くと、夫はそのまま入院することに。病院では、『そのまま死んでいたかもしれない』と言われました。
沈んだ気持ちのまま子どものお迎えに行き、ひとりで小さな子を3人抱えて困っていると、ママ友が話しかけてくれました。夫が入院したことを伝えると、『何でも言って』『手伝うよ』と言ってくれました。元々、人に頼るのが苦手でしたが、とっても嬉しくて、さっそくその言葉に甘えることにしました。
翌日、真ん中の子を耳鼻科に連れていく間、下の子のお世話をお願いしました。役所での手続きにもついてきてくれ、手続き中も子どもの相手をしてくれました。夫が入院している間は、子どもたちが寂しくないようにたくさん遊んでくれました。
ママ友がたくさん助けてくれたので心強かったし、子どもたちも元気に過ごせました。現在、夫は退院し、リハビリもしっかりやって、元気に暮らせています。私にとって彼女は、とても大切なママ友です」(30代・女性)
パートナーが入院となると、基本的に全部ワンオペになりますからね。心身ともに負担は大きいでしょう。そんな時に親身になってくれるママ友がいる。どれだけ救われたでしょうね。
■どうしても手が離せない。ママ友が代わりに……
育児をしていると、どうしても手が離せない瞬間ってありますよね。そんな時に助けてくれたのが、ママ友だったそう。
「息子が3歳の頃、幼稚園が一緒のお友だち親子と4人で遊ぶ約束をしていました。近くの公園で、それぞれがおもちゃを持ち寄り、仲良く遊んでいました。が、息子が車のおもちゃで遊んでいると、あとから来た知らない男の子におもちゃを取られてしまいました。
『貸して』のひと言もなく、勝手に持って行かれてしまったのですが、しばらく様子を見ることに。しかしいつまで経っても返してもらえず、そろそろ『親の出番か』と思っていたら、息子が『トイレに行きたい』と。
おもちゃを片付け始めると、先ほどの知らない男の子が息子の車を持ったまま走って逃げてしまいました。息子のお気に入りだから追いかけたいけど、トイレにも行かないといけない状況。困っていると、一緒に遊んでいたママ友が『大丈夫!!おもちゃは取り返しておくから』と言ってくれ、トイレに行くことができました。
トイレを終え、先ほどの砂場に戻ってみると、ママ友が息子のおもちゃを取り返してくれていました。さらに、おもちゃをすべて袋にしまってくれ、また取られないように守ってくれていたんです。
ママ友のおかげで息子のトイレにも間に合ったし、おもちゃも無事に戻ってきて、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。その後も、息子のおもちゃを取られそうになった時には、息子のお気に入りだけをサッと隠してくれることも。本当に頼りになるママ友です」(40代・女性)
これって、“公園あるある”では? しかもそういう時に限って、トイレに行きたくなったりするんですよね……。困った時にスマートに助けてくれるママ友。心強いです。
(文・イラスト:ママテナ編集部)