キレイに歯が治療できると話題のインプラント。
興味はあるけどコストも気になるし、本当にいいものなの？
今回は、インプラントについて、ナハデンタル 院長の宮本英欧先生にお話を伺いました。
インプラントって、高価だけどその価値はあるの？
人気芸能人やスポーツ選手などが「インプラント治療で数百万円かかりました」と話しているのが話題になっています。
インプラント治療はとても高額なイメージですが、その価値はあるのでしょうか？
1本あたり40万円～60万円程度要することが多いインプラント治療ですが、歯１本の価値は100万円程度（日本の歯科医療関係者におけるアンケート結果）、アメリカでは500万円程度といわれていますから、その価値は十分にあると思います。
また、デンタルローンなどの分割払い制度も普及してきていますので、以前よりもインプラント治療が身近になってきたと思います。
そうはいっても、やはり、インプラント治療に対して不安なことも多いと思います。
そこで今回は、インプラント治療専門家の立場として良くあるご質問に回答したいと思います
知りたい！インプラントについて
（１）痛みは？
麻酔をしますので施術にはほとんど痛みは伴いません。
インプラントの施術後、いわゆるダウンタイムでは処置内容によって痛みを生じることがあります。
鎮痛薬が処方されますので、そちらを服用することで不快感が和らぎます。
一般的に施術後、2～3日が痛みのピークになります。
通常のインプラント手術ではダウンタイムの痛みは軽度です。
痛み止めを飲まなかったという患者様や1錠だけ使用しただけという方も多いです。
しかし、インプラント手術に付随する処置、特に骨や歯肉を再生させる処置では術式の関係で腫れや痛みを生じることがあります。
術後、痛みがどの程度出るのか、担当の先生に詳しくきいてみましょう。
（２）その後のケアは？ どのくらいもつの？？
半年に1回程度の定期検診を受けていれば数十年持つと考えられています。
インプラントは人工歯根の部分であるチタン合金のネジ、土台、歯のパーツに分かれています。
このうち、インプラント本体である人工歯根はかなり長い間使用できるのですが、歯の部分は車のタイヤ同様に消耗品とも考えられます。
ですので、噛む力が強い人は途中で交換が必要になるかもしれません。
（３）インプラントは虫歯にはならないの？
インプラントは絶対に虫歯になりません。
これは最大のメリットといえるかもしれません。
しかし、歯周病にはなる可能性があります。
ご自分の歯と同じように、セルフケアと定期的なメインテナンスが長持ちの秘訣です。
（４）インプラント以外にはどんな選択肢がある？
歯がなくなってしまった場合の他の治療方法として、取り外し式の入れ歯や隣の歯を削って連結した歯を作るブリッジというものがあります。
いずれの方法も周辺の歯に負担をかけてしまいますので、周囲の歯への負担を考えるならインプラント治療が第一選択となります。
歯科医師が歯を失った場合、インプラントを選択することが多いことからも納得がいきます。
（５）自分の歯のようにキレイに仕上がる？
腕のある歯科医師が施術を行えば、どこがインプラントなのか判別できないほど自然にキレイに仕上げることができます。
インプラントの名医であれば満足のいく仕上がりが得られると思います。
では、どうやって名医を探したら良いでしょうか。
専門医などの資格も大切ですが、症例写真などの実績をみせてもらうことが一番の証拠だと思います。
コストはかかりますが、インプラント治療は歯がなくなってしまった部分に、あたかもご自分の歯が生えてきたかのような、夢のような治療です。
不幸にも歯を失ってしまった場合、それがコンプレックスになってしまい、笑顔が少なくなってしまうことがあります。
しかし、インプラント治療で歯を作れば、また今までと同じ日常を取り戻すことができます。
歯を失ってしまっても、現代の歯科医療があれば「キレイ」を維持することができるのです。
［執筆者］
宮本英欧先生
ナハデンタル 院長
沖縄県那覇市にある一般歯科からインプラント・矯正治療などの高度歯科診療にまで対応する総合歯科、ナハデンタルの院長・代表歯科医師。
栃木県出身
東北大学歯学部 卒
長崎大学医歯薬総合研究科口腔インプラント学分野 在籍
松風バイオフィックス BIOFIX iD 公認インストラクター
ナハデンタル
配信： キレイ研究室
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