中学受験を考える小3・小4生保護者が【今】すべきこととは?

中学受験を考える小3・小4生保護者が【今】すべきこととは?

これから塾通いをスタートされる皆さんへ

続いて、新3年生あるいは新4年生から塾通いをスタートさせようと考えてらっしゃる(あるいはすでにスタートさせたばかりの)方へのアドバイスですが、これはひとつだけですね!

お子さんが「もう塾に行きたくない!」と言ってきても、三カ月は何とか伴走してあげて頑張らせてください!

塾通いに慣れていない子どもは、最初は学習のペースもつかめず、また「結構重めの習い事」が一つ増えたことで、大きな負担を感じています。

それゆえちょっとした挫折ですぐに嫌になってしまうものですが、三カ月もたてば通塾ペースや宿題にも慣れてきますので、最初が踏ん張りどころです。

それから、お子さんの「わかった!」をあまり信用しすぎないようにしましょう。

お子さんに「今日の授業はわかった?」と聞くとたいてい「わかった!」と返ってきます。

しかしこの「わかった!」と「解けるようになった!」の間には非常に大きな山が横たわっています。

しかし、多くの子ども達はこの山の存在に気付かず、「わかったからもう大丈夫」とあまりまじめにお勉強しません。

そのためテストでまったく解けずに「授業で一体なに聞いてんの?」という保護者のイライラにつながってしまうわけです。

毎授業きちんと解けるようになったかどうか、お子さんの理解度のチェックをしてあげてください。

中学受験をさせようかどうしようか迷っている方へ

最後に、中学受験をしようかどうしようか迷ってらっしゃる方へのアドバイスです。

正直、中学受験に対応できるかどうかはお子さんによってそれぞれ違う話ですし、ここではあまり軽々しく「始めてみましょう!」とは言えないものがあります。

一つだけ言えることは「始めてみてもしうまくいかなければ、そこでやめればいいんですよ」ということですね。

中学受験をひとたび始めてしまうと、多くの方がその沼にはまって抜け出せなくなってしまいます。

子どものためを思って選んだ中学受験がきっかけで、親子関係を崩してしまったり、お子さんが自己肯定感を下げてしまうようでは、それこそ本末転倒です。

中学受験はいつでも抜けられる世界、これは無理だと思ったらいつでも撤退していいんだ、ということを忘れないようにしてください。

あまり難しく考えず、お気楽にとらえてもらった方が中学受験は上手くいくもの。適度な距離感で臨んでくださいね。

中学受験ナビの連載『低学年のための中学受験レッスン』の記事を、マイナビ子育て編集部が再編集のうえで掲載しています。元の記事はコチラ




この記事の執筆者宮本毅首都圏の大手進学塾で最上位クラスを担当した後、2006年に独立し、東京・吉祥寺に中学受験専門の「アテナ進学ゼミ」を設立。科目間にある垣根は取り払うべきという信念のもと、たった一人で算数・国語・理科・社会の全科目を指導している。『はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)『中学受験 同音異義語・対義語・類義語300』(中経出版)など、著書多数。→記事一覧へ

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育児をしている共働き夫婦のためのメディア「マイナビ子育て」。「夫婦一緒に子育て」をコンセプトに、妊娠中から出産・産後・育休・保活・職場復帰、育児と仕事や家事の両立など、この時代ならではの不安や悩みに対して役立つ情報をお届けしています。
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