中学受験を検討中の小学3・4年生の保護者さん!塾通いを始めた家庭、まだこれからの家庭、状況は様々かと思います。低学年から中学年に代わるこの時期は、生活リズムや学習内容が変化し、悩みごとが増えるタイミングでもあります。そこで中学受験塾講師・宮本毅先生に、中受を考える小3・4保護者に向けたアドバイスを伺いました。
すでに塾通いをされてらっしゃった3・4年生の皆さんへ
多くの塾では、2月に年度切り替えがおこなわれます。
お子さんの中には、「僕はまだ小3なのに」と、4月の前から新しい学年で呼ばれることに戸惑いを感じていた子もいるかもしれません。
以前から通塾していたとしても、学習内容はさらに難しくなり、それもストレスの要因のひとつでしょう。
特に新4年生になるご家庭は、それまでとは大きく異なる部分も出てきますので、スタートの段階で挫折してしまう危険に注意する必要があります。
学年の変わり目は保護者の伴走が必要不可欠
まず注意しなければならないのは「国語」です。
新4年生の国語は文章自体がグッと長くなり、かつ使用される語彙のレベルも上がります。
一般的には、中学受験塾の小4カリキュラムで出て来る国語の文章は小5レベル、小5で出て来るのは小6レベル、小6で出て来るのは中1~中2レベル、そして実際の入試問題で扱われる長文は中2~高2レベルといわれます。
小4くらいから徐々に文章レベルを上げていかないと、入試に対応できなくなってしまいますので、グッと難しくなるわけです。
塾の予習や復習の際には、必ず親御さんが音読に付き合ってあげて下さい。
本人任せにすると、「難しくて読めない」「国語嫌い」となってしまいます。
そうならないためにも、最初はしっかりと寄り添っていただいて、伴走してあげるのがよいと思います。
「こんなのずっと続けられない!」と負担に感じる親御さんもいらっしゃいますが、きついのは本当に最初だけです。
ここさえクリアしてしまえば、子どもはだんだんと自走できるようになります。
算数に関しても、塾で習うことは学校で習う内容よりも難しい内容となりますので、お子さんによってはつまずいてしまうこともあるかと思います。
もし、宿題をやる段階で全然進まないなどの状況がみられるようでしたら、親御さんがフォローしてあげるとよいかと思います。
配信: マイナビ子育て