「うぐっ…」満員電車で嘔吐してしまった高校生。冷ややかな視線が注がれる中、助けてくれたのは…

「うぐっ…」満員電車で嘔吐してしまった高校生。冷ややかな視線が注がれる中、助けてくれたのは…

高校生のころの話です。その日、生理1日目だった私は、いつものように電車に乗って通学をしていました。すると、電車の揺れによるものなのか、だんだんと気持ち悪くなってきてしまって……。



朝の満員電車でまさかの事態に

当時の私は、いつも出発時間のぎりぎりに家を出ることが多く、その日も走って電車に飛び乗りました。その日はちょうど生理1日目。普段は生理痛はありませんが、その日は電車に乗っているとまるで乗り物酔いでもしたかのように、どんどん気分が悪くなりました。


こんなことは初めてで戸惑いましたが、そのうちおさまるだろうと必死に我慢していました。しかし、我慢の限界がきてしまい、満員電車の中で嘔吐してしまったのです。


ただ、電車の床に吐くのはなんとしてでも避けたかったので、とっさに持っていた通学用バッグを開けてその中に吐きました。……が、着ていた制服のブラウスに少しだけ吐瀉物がかかってしまいました。

最悪な状況で助けてくれたのは?

車内には悪臭が立ち込め、近くにいた人たちは眉をひそめます。床には吐いていませんし、周りの誰かにかかったわけではないのですが、満員電車で多くの人が密集していたため、みんな「自分に吐瀉物がついたらどうしよう」と思ったのでしょう。その場にいた全員が可能な限り私からスッと離れていき、私の周りには半径数10cmほどの空間ができました。


すぐにトイレに駆け込みたいところですが、次の駅に着くまではまだ時間があります。どうしようとオロオロしていると、そばに立っていた若い女性が「よかったらこれを使ってください」と、私にタオルを差し出してくれました。


上品で素敵な柄のタオルだったので申し訳ないと思いましたが、ありがたく受け取ることに。女性のおかげで、汚れた服やかばんを拭くことができました。

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