「レビー小体型認知症の原因」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も医師が解説!

「レビー小体型認知症の原因」はご存知ですか?なりやすい人の特徴も医師が解説!

レビー小体型認知症の原因とは?Medical DOC監修医がレビー小体型認知症の原因・症状・なりやすい人の特徴・治療法などを解説します。

≫「認知症を予防」する可能性の高い「食べ物・飲み物」はご存知ですか?医師が解説!

監修医師:
村上 友太(東京予防クリニック)

医師、医学博士。福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学講座助教として基礎・臨床研究、教育、臨床業務に従事した経験がある。現在、東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医。日本認知症学会、日本内科学会などの各会員。

「レビー小体型認知症」とは?

レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症に次いで多い認知症で、厚生労働省の調査では全認知症の4.3%を占めるとされている認知症です。
認知症と聞くと、最近のことを忘れてしまう記憶障害を中心とした症状をイメージする方が多いと思いますが、これは最も多い認知症であるアルツハイマー型認知症の症状であり、レビー小体型認知症はやや異なります。レビー小体型認知症でも記憶障害が目立つことがありますが、小さな子供や亡くなった家族、小動物などが見えてしまったり(幻視)、注意力や実行機能が低下してマルチタスクが苦手になったりと、記憶障害以外の認知機能障害が目立つことが多く、動作が遅くなる、寝相が悪くなるなど、認知機能障害以外のさまざまな症状も出現します。
レビー小体型認知症はその他の認知症との合併が多く、診断が難しい病気で、生前にレビー小体型認知症と診断を受けるのは全認知症の4.3%にも関わらず、病理解剖では全認知症患者の20%程度でレビー小体型認知症と考えられる病理変化を認めるとの報告もあります。
今回は、このように意外と頻度の高い認知症であるレビー小体型認知症について解説します。

「認知症」と「レビー小体型認知症」の違い

認知症は記憶力に限らず、判断力、思考能力、情報処理能力などの機能の低下により、日常生活に支障が出ている状態を指す病名です。認知症はアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症など原因別に分類されており、その一つがレビー小体型認知症です。

関連記事: