家庭での水の上手な備え方! 水道水をくみ置くときのコツも


災害への備えを考えるうえで絶対に欠かせない「水」。皆さんはどういった方法でどのくらいの量を備えていますか?  今回は、家庭での水の備蓄方法3つと、気をつけたいポイントを紹介します。

こちらの記事もおすすめ!→保存水が体に悪いはうそ! 普通の水との違いを解説

必要な水の備蓄量

まずは、各家庭で水をどのくらい備えたらよいか考えてみましょう。

災害への備えとして、飲用・調理用水の備蓄量は「1人1日3L」を目安に最低でも3日分、できれば7日分が推奨されています。

人数別で3日分の量を計算すると以下のようになります。かっこ内に7日分を記載しています。

1人:9L(21L)

2人:18L(42L)

3人:27L(63L)

4人:36L(84L)

5人:45L(105L)

4人家族なら7日分で2Lのペットボトル42本です。かなりの量になりますね。

ただし、この数はあくまで「飲用・調理用」の水の量。食器洗いや洗濯、トイレ、手洗いなどに使う生活用水はまた別に考えなければいけません。生活用水の備蓄推奨量は特にないため、言ってしまえば「あればあるほど良い」ということになります。まずは飲用・調理用の水を、推奨量を目安に確保するところから始めましょう。

家庭での水の備え方は主に、ボトル詰めされた備蓄水(保存水)を購入する方法と、水道水をくみ置く方法、ウォーターサーバーの水やミネラルウォーターをローリングストックする方法の3つです。備え方別に上手な備蓄方法を紹介していきます。

備え方1:備蓄水(保存水)


備蓄水は製品ごとに保存期間は変わりますが、5年程度から長いもので15年の長期保存が可能です。おすすめ製品はこちらの記事で詳しく紹介しています。

「備蓄水の必要量・選び方を解説!おすすめ備蓄水10選」

上手な備蓄水の備え方

備蓄水の魅力は、なんと言っても、一度買ってしまえば数年は非常時の水を心配せずに過ごせることです。ただ、備蓄水であればどれでも良いわけではなく、購入する際に押さえておきたい2つのポイントがあります。

・口をつけて飲みやすい500mlの小さいタイプも用意する

・飲みやすい味のものを用意する

2Lなどの大きなボトルでは、特に力の弱い子どもや高齢者が使いにくいことがあります。500ml程度の小さいボトルの物を用意しておくと、直接口をつけて飲みやすく、力の弱い人でも取り扱いやすいです。備蓄の一部を小さいボトルで用意しておくことをおすすめします。水分補給用の飲み物として用意するのであれば、水に限らず、お茶などでもOKです。ただしペットボトルのお茶の賞味期限は9ヶ月や10ヶ月ほど(メーカーにより異なります)。お茶などを用意する場合はローリングストックで備えることをおすすめします。

また、水の味も考慮に入れましょう。水とひと言で言っても、硬度の違いで味が変わってきます。軟水を備えれば、味が合わなかったということが少ないですが、できれば一度味見をしてから備えることをおすすめします。

保存期限を過ぎた備蓄水も飲める

備蓄水は保存期間が長いので、「知らぬ間に期限切れになっていた! 」ということも起きがちです。備蓄水の保存期限が切れたら、捨てなければいけないのでしょうか。実はそんなことはありません。

未開封の備蓄水ならば、中に細菌やカビなどが混入することがないため、表示の期限が切れても飲むことに問題はありません。もし飲用に抵抗があるならば、飲用にせず食器洗いなどの生活用水として活用することもできます。

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