赤ちゃんが歩き出したら注意したいこと
国民生活センターによると、0~2歳児のなかで最も事故が多いのが1歳児です。約42%を占めており、ひとりで歩けるようになって行動範囲が広がることで事故の割合が多くなっています。1歳児の事故原因の1位が階段や椅子などのからの転落、2位が転倒となっています。
実際にあった転落・転倒の事故の例としては、下記が挙げられます。
・ひとり歩きで開いていた浴室に入り、お湯が残っていた浴槽内に転落
・2階の階段に設置されたベビーゲートをガチャガチャしてるうちに、はずれて転落
・マンション2階の部屋からベランダにひとり歩きで移動し、室外機に上って転落
・ソファをつかんで、つたい歩き中に転倒
・歯ブラシを咥えたまま歩いて転倒
・ドラム式洗濯機に入り、フタを閉めて出られなくなる
軽症な場合がほとんどですが、死亡事故や後遺症の残る事故も発生しています。子どもが歩けるようになれば、それだけ危険が増すことを覚えておきましょう。子どもは思わぬタイミングや場所でケガをします。転倒・転落の危険がある場所へは入れないように扉を閉める、ベビーゲートを設置するなどの対策を取るようにしましょう。
赤ちゃんがなかなか歩かない……何か問題があるの?
なかなか歩く兆しが見えない子に焦るママ・パパもいらっしゃることでしょう。1歳6カ月が歩行の目安となりますので、1歳6カ月健診までは様子を見ましょう。健診時に、医師の診察や保健師さんとの面談がありますので、歩行ができないようであれば、必要に応じて医療機関の受診や療育相談などをすすめられます。
歩行ができない原因はさまざまで、歩行などの運動面以外の発達状態などを総合的に診察・検査してもらう必要があります。異常が見つからずに、遅いながらも歩けるようになる場合もあります。ただ、1歳6カ月過ぎで歩行を始めたお子さんは一度小児科を受診して、運動発達など、全身を診てもらうと安心です。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)