【やっぱりね…】マイナンバー1992人流出 もし流出したら手続きは?

第743回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
静岡県湖西市が、ふるさと納税者1992人のマイナンバーを流出していたことが明らかになり、ネット上は一時騒然。マイナンバーの具体的な管理方法は、あくまでも企業や自治体に委ねられている部分が多く、収集活動も郵便だったりメールだったり、専用のシステムを介してだったり…。収集段階からすでに流出リスクが懸念されるものも多く、不安の声が数多く上がっていただけに、今回の一件を受けて、「言わんこっちゃない」と想った人は多いことでしょう。

ところで…。もし自分のマイナンバーカードが流出してしまったら。いったい、どうすればよいのでしょう? 改めて調べてみることに。

マイナンバーカード

●マイナンバーカードの盗難や紛失は警察、漏えい及び変更は区役所

マイナンバーの変更の手続きは、その理由が盗難や紛失であるか、漏えいなどによる変更、または漏えいによる不正利用なのかで届け出先が異なる。具体的には、盗難紛失の場合は、まず警察署へ行き、届け出・相談を行う必要があります。

後者、漏えいや漏えいによる不正利用の場合は、その証拠が認められる資料を持ったうえで、「個人番号変更請求書」を加筆し、区役所や市役所などの自治体に送付するという流れ。「個人番号変更請求書」は、ネット上からダウンロードできる自治体が多い。

必要な書類は、本人が手続する場合は運転免許証や健康保険の被保険者証、パスポート、在留カード、特別永住者証明書、住基カードなどのコピーが必要。

代理人が手続する場合は、代理人分のそれら資料。子どもの代理をする場合は、親権者であることが確認できる戸籍謄本のコピーなどが必要になり、第三者代理人の場合は委任状も必要になるとのこと。いくつかの自治体ウェブサイトを見てみたけど、無料で受け付けてくれるようです。

●ちなみに引っ越しをしてもマイナンバーの変更手続きが必要

流出しなければ大丈夫、と思いがちだけど、引っ越しでも市区町村が変わった場合も、マイナンバーカードの住所変更が必要。マイナンバーカードやマイナンバー通知カードには住所も記載されているため、記載内容に変更があってから14日以内に変更手続きを行わなければなりません。住民票の移動と一緒に、忘れないうちに済ませましょう。

漏えいに関しては、なんだかこれからまだまだ問題が発生しそうな予感大。もしも、1万人規模でマイナンバーが流出したらどうなってしまうのだろう…という一抹の不安も感じますが、そんな時に焦らぬよう、正しい手続き方法を覚えておきましょう。
(文・マイナ坂ゆみ/考務店)