「脳梗塞を予防」する可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が徹底解説!

「脳梗塞を予防」する可能性の高い食べ物はご存知ですか?医師が徹底解説!

脳梗塞の予防法とは?Medical DOC監修医が脳梗塞の予防法・なりやすい人の特徴・予防する可能性の高い食べ物・発症のリスクを上げやすい食べ物などを解説します。

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監修医師:
村上 友太(東京予防クリニック)

医師、医学博士。福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学講座助教として基礎・臨床研究、教育、臨床業務に従事した経験がある。現在、東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医。日本認知症学会、日本内科学会などの各会員。

「脳梗塞」とは?

脳梗塞とは、脳への血流が低下・途絶することで脳細胞が死んでしまう病気です。その脳細胞の機能が失われることで、うまく話せなくなったり(失語)、顔や手足が動かせなくなったり(麻痺)、しびれや感覚の違和感が現れたり(感覚障害)、とさまざまな症状が出現します。脳梗塞は発症早期の迅速な治療で症状を軽くできる場合もありますが、後遺症が残って生活に支障が出てしまうことも少なくありません。脳梗塞を含む脳卒中は、65歳以上で介護が必要になる原因の第2位であり、健康で自立した生活をつづけるためには脳梗塞を予防することは非常に重要です。
この記事では脳梗塞をどのように予防するかについて解説します。

脳梗塞の予防法

脳梗塞は主に脳を栄養する血管(脳動脈)が閉塞することで発症します。脳梗塞は原因別に大きく3つにわかれます。心臓で作られた血の塊(血栓)が脳動脈を閉塞する心原性脳塞栓、動脈硬化により動脈が狭くなり、そこで血栓が作られることで発症するアテローム血栓性脳梗塞、主に高血圧により脳のより細い血管が傷害を受けてつぶれてしまうラクナ梗塞です。いずれの脳梗塞でも生活習慣の改善が発症予防につながります。

食事療法

高血圧症や糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防や治療は脳梗塞の予防に非常に重要です。
高血圧に対しては1日の塩分摂取量6gを目指した減塩が重要といわれています。糖尿病や脂質異常血症、メタボリックシンドロームに対しては体格や運動量に応じたカロリー摂取(約2000~3000kcal/日)や、青魚などのDHAを多く含む食材の摂取が良いといわれています。また、バランスの取れた食事を行うことも望ましく、果物や野菜なども摂取し、ミネラルやビタミン、食物繊維もしっかりと摂取するようにしていきましょう。

運動療法

適度な運動は脳梗塞の予防に効果的です。適度な運動は基礎代謝量を増加させ、脂質異常症や糖尿病、メタボリックシンドロームの予防や治療として有効なだけでなく、脳梗塞や心筋梗塞などの予防としても有効です。1日30分以上のウォーキングを目安とし、無理のない範囲で運動を行うとよいでしょう。

禁煙

喫煙は肺癌や舌癌などの各種の癌のリスクを上げるだけでなく、脳梗塞や心筋梗塞などの発症リスクも増加させます。
ここで重要なのは、本数を減らすのではなく、禁煙することです。
もちろん本数を減らすことでも多少リスクは下がりますが、1日20本から1日1本に減らしてもリスクを半分程度にしか減らせないといわれています。

節酒

大量の飲酒(エタノール48g/日以上)は脳梗塞のリスクを増加させます。少量~中等量の飲酒(エタノール24g/日以下)は脳梗塞のリスクを低下させるとの報告もあり、禁酒の必要まではありませんが、日本酒であれば1合、ビールであれば1缶までと飲酒はほどほどにするとよいでしょう。

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