「大腸がんの原因」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「大腸がんの原因」はご存知ですか?医師が徹底解説!

大腸がんの初期症状とは?Medical DOC監修医が大腸がんの初期症状・原因・検査法・治療法や何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。

※この記事はMedical DOCにて『「大腸がんの前兆となる初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

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監修医師:
和田 蔵人(わだ内科・胃と腸クリニック)

佐賀大学医学部卒業。南海医療センター消化器内科部長、大分市医師会立アルメイダ病院内視鏡センター長兼消化器内科部長などを歴任後の2023年、大分県大分市に「わだ内科・胃と腸クリニック」開業。地域医療に従事しながら、医療関連の記事の執筆や監修などを行なっている。医学博士。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本医師会認定産業医の資格を有する。

「大腸がん」とは?

大腸とは水分の吸収を行い、便を作るはたらきをしている全長1.5〜2mの長さの筒状の臓器です。大腸がんとは、この臓器に発生するがんのことで、大腸がんと診断される方は年々増え続けています。2019年の報告では男性は前立腺がんについで第2位、女性は乳がんについで第2位です。また部位別のがん死亡数も、男性は肺がん、胃がんについで第3位、女性は第1位となっています。

大腸がんの主な原因

大腸ポリープ

大腸がんの主な原因として腺腫と呼ばれる大腸ポリープが挙げられます。腺腫が少しずつ大きくなり、大腸がんへ移行しますが6mm以上のサイズになるとがん化のリスクが高まるとされており、内視鏡での切除が推奨されています。主な診療科は消化器内科です。

生活習慣の乱れ

大腸がんの主な原因として生活習慣の乱れが挙げられます。食生活の欧米化による脂肪や肉類の過剰摂取、運動不足や肥満、飲酒も原因とされています。

大腸がんの家族歴

大腸がんの家族歴は、大腸がんの主な原因とされています。また家族性大腸ポリポーシスという、大腸に多数のポリープ(腺腫)が発生する遺伝性疾患では放置するとほぼ100%大腸がんを発症するとされています。主な診療科は消化器外科で、治療法は結腸切除術です。

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