順番のルール
離乳食のスタート時は食材を食べる順番があります。まずは、炭水化物。次にビタミン・ミネラル。そして最後に炭水化物。これらを時間をかけながらゆっくり食べさせていきます。
離乳食のスタートは炭水化物の「おかゆ」から。米は滑らかになりやすく、胃腸が未熟な赤ちゃんでも消化吸収が良いのが特徴で、離乳食期の赤ちゃんの主食のになるものです。最初の一口目は、米1に対し水10で炊いた「10倍かゆ」を裏ごしし、ペースト状態にした「10倍つぶしかゆ」を食べます。日数をかけ少しずつ量を増やしていき、1カ月後を目安におかゆのつぶつぶを大きくしていきます。
次に野菜です。野菜はお粥に食べ慣れてきた1週間ごろを目安にスタート。たまねぎ、かぼちゃ、にんじんなどなめらかになりやすく、甘みのある野菜が食べやすいです。離乳食がスタートして1カ月を過ぎたころから、たんぱく質源の豆腐、白身魚、卵黄にチャレンジしましょう。
初めて食べる食材は、1日1種類にし、赤ちゃん用のスプーン1さじからスタートします。2~3日同じ食材を与えて慣れさせましょう。少しずつ量を増やして、10倍がゆなら1カ月を過ぎたくらいで小さじ10くらい食べられるようになります。
ママの心構えが大切
離乳食がスタートしたら、ママは大人の食事に加えて赤ちゃんの食事を作ることになります。最初は1日1食ですが、離乳食が進むにつれ、2〜3食となり、おやつもスタートします。だからこそ、ママの心構えが大切です。
1.育児(離乳食)は教科書通りに進まない
2.よその子と比べない
3.必死になりすぎない!「まあいいか」と言う気持ちが大切
4.赤ちゃんもママも50点を目標にする
実はこれ、我が子の離乳食に気合いを入れすぎて、撃沈してしまった私だから言える心構えなのです。
育児はスタートしたばかり。最初から頑張りすぎて疲れてしまったら大変です。長くおおらかに続けていくためにも「まあこれくらいでいいか」と、赤ちゃんとママ合わせて100点満点くらいがちょうどいいのです。基本のルールを守りながら、赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を進めていきましょう。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
配信: ベビーカレンダー(レシピ)
関連記事: