赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がるのはなぜ?
母乳がメインの赤ちゃんはもちろん、ミルクがメインの赤ちゃんでも、ある時期から急に哺乳瓶を嫌がりだすケースはよくあります。
赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がるのは、なぜなのでしょうか?主な原因を見ていきましょう。
おっぱいと味が違う
赤ちゃんは、ママのおっぱいが大好きです。「ミルクは嫌がるけど、おっぱいは飲んでくれる」という場合は、味や匂いの違いがわかるようになったからかもしれません。
急にいつもと違う味のミルクを与えられるとびっくりして、哺乳瓶を嫌がってしまうことがあります。
哺乳瓶の飲み口が合わない
味や匂いが分かる赤ちゃんは、哺乳瓶の乳首の感触や、ゴム特有の匂いにも敏感です。ママの乳首と比べて違和感が大きいと、哺乳瓶を嫌がるようになります。
また、赤ちゃんが乳首を吸う力には個人差があるものです。哺乳瓶の乳首が吸う力に合っていないと、赤ちゃんはミルクを上手に飲めません。
吸っても出てこない、または出すぎてむせてしまう、そのような状態になっていないか、1度チェックしてみましょう。
ミルクに問題がある場合も
粉ミルクの味や匂いは、メーカーによって違います。いつものミルクを他の銘柄に変えたときに嫌がるようなら、ミルクの味が原因かもしれません。
また、ミルクの味が濃過ぎる、温度が高過ぎるといった調乳の失敗も、哺乳瓶を嫌がる原因のひとつです。外出先など、自宅と違う環境でミルクを作るときは注意しましょう。
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんにはこう対応しよう
もうすぐ保育園に行くことが決まっているなど、どうしても哺乳瓶に慣れてほしいときは、どうしたらいいのでしょうか?おすすめの対応策を紹介します。
空腹時に飲ませてみる
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんも、おなかが空いていれば飲んでくれる可能性が高くなります。普段よりも、授乳の間隔を少しあけてから飲ませてみるとよいでしょう。
ただしおなかが空いていても、頑として哺乳瓶を受け付けないこともあります。そこで無理に飲ませようとすると、ますます嫌がってしまいますし、赤ちゃんもかわいそうです。
あせらず根気よく、次の機会を待ちましょう。
乳首の素材を変える
乳首の素材には、天然ゴムやシリコンゴムなど様々な種類があります。それぞれ硬さや感触、匂いが違うため、乳首の素材を変えてあげると嫌がらないかもしれません。
ただし、どんな乳首が気に入るのかは赤ちゃん次第です。同じ素材でもメーカーによって感触が変わることもあります。
できれば2~3種類の乳首を用意しておき、様子を見ながら飲ませてあげるとよいでしょう。
ママ以外の人がミルクをあげてみる
母乳や混合育児の赤ちゃんにとって、ママは「おっぱいをくれる人」です。そのママがおっぱいではなく、哺乳瓶でミルクを飲ませようとすると赤ちゃんは混乱します。
パパやおばあちゃんなど、ママ以外の人がミルクをあげると嫌がらずに飲んでくれることもあるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
このときママが近くにいると、赤ちゃんもおっぱいが欲しくなってしまいます。ママは赤ちゃんの視界に入らないよう、遠くから見守るのがポイントです。
哺乳瓶トレーニングのコツ
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんに、トレーニングをするのは容易ではありません。赤ちゃんに無理のないように、ゆっくり進めましょう。
大人が飲ませ方を練習しておくのも忘れないでくださいね。
無理のしすぎはNG
赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がると、おっぱいだけで栄養が足りるのか、預けるときにどうしたらいいのかなどと、いろいろなことが心配になるものです。
とはいえ無理に練習させると、ますます哺乳瓶が嫌いになる可能性があります。赤ちゃんのペースに合わせて、根気よく続けることが大切です。
なかなか受け付けてくれないときは、トレーニングをお休みしても大丈夫です。久しぶりにミルクをあげたらすんなり飲んでくれるケースもあるので、気長に構えましょう。
上手な飲ませ方を練習しよう
哺乳瓶のトレーニングをするときは、抱っこの仕方や哺乳瓶の角度、乳首の吸わせ方などをあらかじめ練習しておくとスムーズです。
とくにママ以外の人が飲ませるときは、慣れていないため変なところに力が入り、赤ちゃんも緊張してしまいます。
赤ちゃんが安心してミルクを飲めるように、しっかり練習しましょう。
まとめ
赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がるのには、必ず理由があります。ただ、何が理由なのかが分かりにくいため、対応に困ってしまいます。
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんには、乳首を変えたり、ママ以外の人が授乳したりするなどして、徐々に慣らしていくのがおすすめです。
空腹時は哺乳瓶を嫌がらない可能性が高いので、試してみるとよいでしょう。決して無理をせず、赤ちゃんのペースに合わせたトレーニングを心がけてくださいね。