子育てが大変だと感じる理由は?
子どもと一緒に過ごす時間は、幸せなひと時ですが、同時に「つらい」と感じてしまう場面も珍しくありません。
そう感じるのには、きちんと理由があります。まずは子育てが負担になっている原因と、あなたの心の状態を把握していきましょう。
責任が重く、24時間気を抜けない
赤ちゃんは、大人が常にそばで見守っていないと、命の危険にさらされてしまいます。食事はもちろん、お風呂や着替えも1人ではできません。おむつ替えや寝かしつけも必要です。
特に、ハイハイやつかまり立ちができるようになった頃は好奇心が旺盛になり、いろいろな場所へ移動するため、目が離せなくなります。
つまり、24時間体制で常に赤ちゃんのお世話をすることになるため、気が休まらないのです。
専業主婦や育児休暇中の人の場合、家に子どもと2人きりだと「子どもに何かあったら自分の責任」というプレッシャーを感じてしまうのでしょう。
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十分な休息が取れない
「最近、子どもにも夫にもイライラしてばっかり」「体のだるさが抜けない」という場合は、心と体が十分に休まっていない可能性があります。
子育て中は「寝ている子どもを起こさないように」と気を遣ったり、子どもがぐずり出したら抱っこしたりと、自分のペースで気兼ねなく休むことはできません。
そのため、精神的にも肉体的にも負担が大きくなり、余計に子育てが大変だと感じてしまうのです。
夫のサポートや理解が足りない
子育てが大変だと感じる原因には「非協力的な夫」の存在も考えられます。家事や育児に協力的な夫であればよいのですが、そうでないケースも珍しくありません。
近くにいる家族が自分の大変さを理解してくれないと、人は耐えがたい孤独感を抱いてしまうものです。
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子育てが大変な時期はいつまで?
育児に追われている人のなかには、「子どものお世話が想像以上につらい!いつまで続くのかな?」と感じている人もいるでしょう。
子育てが多忙な時期や、落ち着く時期を解説してきます。
年齢に応じて度合いは変わる
子どもの年齢によって、子育ての大変さは変わってくるものです。一般的に、「子育てがつらい」と感じるのは、子どもが1~4歳の時期といわれています。
確かに、1歳は歩き始めて活動範囲が広がる時期ですし、2歳は「イヤイヤ期」で、3~4歳は自我が芽生えて自己主張も強くなってくる時期です。
一方、保育園や幼稚園の年長ぐらいの5~6歳頃は「お世話が大変!」という声は少ない傾向にあります。
つまり、大変なのは子どもの就学前までと感じる人が多いといえるでしょう。
子どもは日々成長するもの
子どもは目に見えないところで少しずつ成長しています。
家族や友だちなどの「人とのつながり」や、学校を含む社会生活のなかで、いろいろなことを吸収して大人になっていくため、今の大変さが一生続くことはありません。
子育て中は、子どもに腹が立ったり「どう育てれば正解なの?」と悩んだりすることもあります。
しかし、子どもがいつか大人になって家を巣立つときが来れば、「あんな時期もあったな」と懐かしい気持ちになるでしょう。
子育ての大変さを軽減する方法
ここからは、子どもと笑顔で過ごせるためのコツをピックアップしていきます。
現在、「子育てがつらい」と感じる人は、明るい気持ちで子育てを続けていけるように、次の方法を試してみましょう。
手抜きOK!育児や家事に完璧をめざさない
「子育ても家事も、100点満点をめざさなくては!」と思う必要はありません。行き過ぎた完璧主義は自分の心を余計につらくしてしまいます。
たまにはレトルトやスーパーのお惣菜を食卓に出してもよいですし、掃除も毎日しなくてもOKです。とにかく、あなたの心と体が「楽」であることを最優先しましょう。
また、自動掃除機・乾燥機能付き洗濯機・食洗器といった家電を駆使するのもありです。
1人で過ごす時間を作る
子育てに疲れたら、1人きりになる時間を作るのがおすすめです。夫・両親・親戚に相談して子どもを預かってもらい、自由な時間を確保しましょう。
頼れる人が周りにいない場合は、保育園の「一時預かり」を利用してみるのもひとつの方法です。
子どもを預けて、1人でおしゃれなカフェに行ったり、ちょっと高級なランチを食べたり、気ままにショッピングしたりすれば、気持ちもスッキリしてきます。
気分転換ができれば、「また頑張ろう!」という活力も湧いてくるでしょう。
専門家に相談してみる
「どうしても子育ての大変さが軽減されない」「育児ノイローゼで心も体もボロボロ」という場合は、専門家に相談してみましょう。
日本各地に、子育てに関する相談ができる電話相談窓口が設置されています。なかには24時間対応してくれる窓口もあるので、子どもが寝静まった夜に電話をかけることも可能です。
さらに、各自治体では「子育て支援センター」という施設も設置されています。ほかの親子との交流もできるイベントも開催していますし、職員による育児相談も受け付けています。
「誰かと会って話したい」という人はぜひ利用してみましょう。
「24時間(じかん)子供(こども)SOSダイヤル」について:文部科学省
まとめ
たとえ今、子育てが負担に感じていても、いつかは「いい思い出」に変わるものです。
それまでは、家族や専門家の力を借りつつ、休息と適度な「手抜き」をはさんで、笑顔で子育てができるよう気楽に過ごしてきましょう。