年子育児はメリットがたくさん?
1歳違いで産まれてくる年子を巡っては、妊娠・出産・育児が連続してやってくるため、デメリットに目が行きやすいですが、実はメリットもたくさんあります。どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
長期的に考えれば育児の時間が少ない
子どもの年齢が離れていると、それだけ育児に費やす期間が長くなります。上の子に手がかからなくなっても、下の子に手がかかるという状況になるためです。
一方、年子の場合は、スタート当初はかなりハードですが、手がかからなくなる時期がほぼ同時にやってきます。そのため、それだけ育児に費やす期間が短くなるのです。
特に働くママにとっては、育児の手が離れ、仕事に集中できる時期が早くにやってくるのは大きなメリットといえるでしょう。
保育園に受かりやすい
社会問題にもなっており、働くママの悩みでもあるのが「待機児童問題」です。しかし年子がいる場合は、保育園に受かりやすいというメリットがあります。
保育園の入園審査は、自治体により内容が異なりますが、各家庭の就業状況や家庭状況がポイント化され、ポイントが高いほど優先的に入園ができる仕組みになっています。
このポイントには兄弟姉妹による加算という項目があり、兄弟姉妹がいるとポイントが高くなります。そのため、上の子と同じ保育園に通わせたい場合も、希望の保育園に入りやすくなります。
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ベビー用品の有効利用ができる
赤ちゃんの世話に必要なベビー用品には、ベビー服、おむつ、バスグッズ、ベビーベッド、ベビーカーなど様々な物があります。年子であれば、上の子に使用したベビー用品をそのまま下の子に使えることが多いです。そのため、下の子用にまたいちからそろえる必要がないのが大きなメリットです。
子どもが小さいうちは、おむつや洋服もすぐにサイズが合わなくなることが珍しくありません。年子であれば、下の子にそのまま利用できるため、足りない物を買い足す程度で用が足りることが多いです。
また、男女で興味が異なることはあっても、おもちゃなども共有でき、経済的にもメリットが大きいといえるでしょう。
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覚悟しておくべきデメリット
「年子育児は大変」といわれている理由は、何なのでしょうか?年子育児のデメリットを紹介します。
とにかく忙しく精神的に大変
年子育児のデメリットのひとつが、下の子を妊娠中にまだ上の子の育児が大変な時期である点です。つわりがつらいときや夜泣き、授乳など、お腹が大きく身動きが自由に取れないときも、上の子の世話をしなければなりません。
また、産後は上の子の世話に下の子の世話がプラスされます。2人分のおむつ替えやお風呂、授乳と離乳食など2人で異なる食事など、とにかく忙しくなります。
赤ちゃんとまだよちよち歩きくらいの子どもだと、ママは目が離せません。1人が昼寝していてももう1人が起きていれば、落ち着く時間が持てずに精神的にも体力的にもつらくなってしまうこともあります。
一度にかかる経済的負担
前述の通り、年子育児は上の子に使用したベビー用品を下の子に使いまわせるため、経済的にメリットな面もあります。
しかし、おむつやおしりふきなどは、一度に2人分が必要です。また、幼稚園や保育園、学校、習い事なども同時期に通うようになります。
さらに、成長して大学入学の年齢になれば、入学金や授業料など経済的負担が一度にのしかかってきます。
厳しいのは数年、乗り越えていくコツは?
年子育児の大変さは、ずっと続くわけではありません。厳しい時期は数年といわれているので、うまく乗り越えるコツを知り、育児を楽しむゆとりを持つようにしましょう。
家事はそこそこでOK
特に完璧主義なママは、育児に追われ家事がおろそかになることに罪悪感を持ってしまうこともあります。しかし、赤ちゃんとよちよち歩きの子どもの育児をしながら、今まで通りにしっかり家事をこなすことは、時間的にも難しいのが現実です。
自分を追い詰めてしまわないためにも「家事は手抜きしてもいい」と割り切りましょう。例えば、毎日の掃除も子どもと過ごす部屋だけにして、その他の部屋はパパが育児を手伝えるときにするなど、負担を減らすことが大切です。
また、毎日の食事の支度も工夫次第で負担を軽減可能です。例えば、冷凍食品などをうまく利用したり、電子レンジやオーブンで作れる簡単なメニューにしたりするだけで、時間にも気持ちにもゆとりができます。
ワンオペでも抱え込まない
年子育児では、すべて自分で何とかしようと抱え込まないことが大切です。抱え込んでしまうと、どんどん追い込まれてしまい、育児ストレスにつながります。
パパが早く帰宅できた日は、子どもをお風呂に入れてもらったり、おむつを替えてもらったり、できる範囲で協力してもらいましょう。
また、赤ちゃんとよちよち歩きの子どもを連れての外出が大変なこともあり、家に引きこもりがちになるママもいます。1人でずっと育児に追われていると、精神的につらくなりネガティブ思考になってしまうこともあります。
両親や兄弟姉妹、叔父叔母、ママ友などを家に来てもらって、話し相手になってもらうだけで気晴らしになるでしょう。
赤ちゃんが泣くのは仕方ないと割り切る
個人差はありますが、基本的に赤ちゃんはよく泣きます。泣いていると、つい泣き止ませようと抱っこしたりあやしたりするママが多いでしょう。
しかし年子育児では、2人同時に泣き出すことも珍しくありません。2人を同時に抱っこするのは難しいですし、焦る気持ちからイライラしてしまうこともあるでしょう。
そのようなときは、「赤ちゃんが泣くのは当たり前のこと」と割り切ることがうまく乗り切るコツです。まず、授乳やおむつ替えなど泣いている原因と思われることを解消して、それでも泣き止まないときは、様子を見ながら上の子の相手をしましょう。
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積極的に活用したい便利アイテム
近年は、育児を快適にするアイテムがたくさん販売されています。そのなかでも特に年子育児に便利なアイテムを紹介します。
昔ながらの「おんぶ紐」
現在は赤ちゃんの様子を見られる抱っこ紐が主流ですが、年子育児には昔から利用されている「おんぶ紐」が便利です。抱っこ紐もおんぶ紐も両手が使える点は同じですが、おんぶ紐は前方が開く点がおすすめのポイントです。
抱っこ紐だと手元が見えづらいため、上の子の着替えなどの世話や料理などの家事もやりづらいことが多いです。その点、おんぶ紐であれば、視界もよく家事の邪魔にもなりません。
また、おんぶ紐の方が、体にかかる重さの関係から、肩や腰への負担が比較的少ないでしょう。
事故防止の「バスチェア」
年子の子どもを1人でお風呂に入れなければいけないときに便利なのが「バスチェア」です。バスチェアがあれば下の子をバスチェアに座らせておいて、自分や上の子を洗うことも可能です。
また、まだ支えがないとお座りができない赤ちゃんを片手で支えながら洗うのは難しく、手が滑って思わぬ事故につながることも考えられます。その点、バスチェアがあれば、バスチェアに座らせて安定した状態で洗えるため安心です。
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実は多様な使い方ができる「ベビーベッド」
年子育児では、ベビーベッドも重宝します。ただ赤ちゃんを眠らせる場所という以外にもメリットがあるためです。
上の子は赤ちゃんへの興味や嫉妬心などから、ちょっかいを出したがることも珍しくありません。まだ色々なことが理解できない年齢なので、ママがヒヤっとすることもあるでしょう。ベビーベッドは、赤ちゃんの安全を守るためにも役立つのです。
また、赤ちゃん専用の場所を作ることで、上の子も生活がしやすくなります。
ベビーベッドはおむつ台としても便利です。おむつ替えの度にかがむのは、腰に負担がかかります。ベビーベッドがあれば、無理な姿勢でおむつ替えをすることもなくなり、負担を軽減できます。
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まとめ
年子育児はデメリットだけでなく、メリットもたくさんあります。また、年子育児が大変な時期は一時期なので、育児のコツや便利なアイテムを利用して、うまく乗り切りましょう!