育てやすい観葉植物のポイント
観葉植物には様々な種類があるため、どれを購入したらよいのか迷う人もいるのではないでしょうか。育てやすい観葉植物を選ぶ際に注目すべきポイントを紹介します。

日ごろの管理がしやすい
育てやすい観葉植物のポイントは「簡単な手入れ」など日ごろの管理がしやすいことです。
植物を育てる上で欠かせない「水やり」は、手間がかかる手入れのひとつです。「水やりが面倒…」「忙しくてつい水やりを忘れてしまう」という人は、水やりの頻度が少なくて済む観葉植物を選びましょう。
また「置く場所」によっても、手入れのしやすい観葉植物が違います。例えば、狭い場所に飾るのであれば、成長が遅い品種や上に向かって成長する品種で小型の観葉植物を選ぶと育てやすいでしょう。
耐陰性や耐寒性に優れている
日陰や寒さに強いことも育てやすい観葉植物の大切なポイントです。
室内では日当たりのよい場所が限られているため、置く場所が日陰である場合もあります。日当たりのよい場所を好む観葉植物は枯れてしまいますが、耐陰性に優れた観葉植物なら置き場所を選ばずに楽しめます。
また、冬場は暖房がないと室内の温度が下がります。耐寒性がある観葉植物を選べば、細かな温度管理を気にしなくてよいので比較的育てやすいでしょう。
害虫や病気に強い
観葉植物によっては、害虫や病気に弱い品種もあります。害虫が付くと、薬を使って除去したり、再び害虫が付かないように対策をしたりと管理が大変です。
病気も同様に栄養剤を与えたり、温度管理に気を付けたりと手間がかかります。最初から害虫や病気に強い観葉植物を選んでおけば、こういった手間がかからずに済みます。
観葉植物によっては葉に霧吹きで水を吹きかける「葉水」をするだけで、害虫や病気予防ができる品種もあります。簡単な対策で管理が容易になる観葉植物を選ぶのもおすすめです。
枯らさない!観葉植物の育て方のコツ
観葉植物を枯らさずに育てるコツは「置き場所」と「水やり」です。それぞれについて詳しく解説します。

植物に適した場所に置く
ほとんどの観葉植物は、高温多湿が生息しやすい環境です。冬場は室内の温度が低すぎると枯れてしまうこともあるため、10度前後に保つようにしましょう。
また、観葉植物によって日当たりのよい場所を好む品種と明るい日陰を好む品種があります。それぞれに適した場所に置かないと、元気に育たなかったり枯れてしまったりする原因になります。
なお、日当たりのよい場所を好む観葉植物でも、ガラス越しの直射日光で育つ品種や、レースのカーテン越しの日光を好む品種などありますので、事前に確認しましょう。
風通しも観葉植物を元気に育てる大切なポイントです。風通しが悪いと害虫や病気などのトラブルが起こりやすくなります。
水は土が乾いたらたっぷりと与える
観葉植物を枯らしてしまう大きな原因が「間違った水やり」です。水やりのタイミングは品種により異なりますが、一般的には「土が乾いたら、たっぷり与える」のが基本です。
土の表面が乾燥し白っぽくなっていたら、鉢の底から水が流れ出るくらいに水をたっぷりと与えます。そうすることで土のなかの古い汚れや水が流れ出て、土のなかをきれいな状態に保てます。
なお、鉢の底の受け皿に水がたまった状態のままにしておくと、根腐れの原因になります。また、コバエなどの虫が付くこともあるため、受け皿の水は捨てましょう。
インテリアとしても人気の大型観葉植物

大型の観葉植物は存在感があり、インテリアとしても活躍します。人気の大型観葉植物のなかから、初心者でも育てやすい品種を紹介します。
深い切れ込みがあるモンステラ
モンステラは、ハート型の葉に穴や深い切れ込みがあるのが特徴の観葉植物です。南国のトロピカルな雰囲気と葉が大きくインテリアとしての存在感を発揮するのが人気の理由です。
耐陰性があるため、室内でも元気に育ちます。しかし日光が当たった方が丈夫に育つため、なるべく直射日光の当たらない日当たりのよい場所に置きましょう。
熱帯アメリカ原産の植物なので高温に強いですが、低温に弱い傾向にあります。冬場は暖かい室内で育てるようにしましょう。また、冬場は水を与えすぎると根腐れを起こしやすいため、普段よりも水やりの頻度を少なくするのが基本です。
葉が上に伸びるサンスベリア
サンスベリアは、縦に伸びる長い葉と個性的なシマ模様が特徴の観葉植物です。大型の観葉植物ですが、横に広がらず場所を取らない点も人気の理由です。
アフリカの乾燥地帯が原産地のため、暑さや乾燥に強く育てやすい観葉植物です。乾燥気味な状態を好むので、水をやりすぎると根腐れを起こし枯れてしまうこともあります。
日照不足には強い品種ですが、できるだけ日当たりのよい場所に置くことが丈夫に育てるポイントです。
乾燥や寒さに強いユッカ
ユッカは、太い円柱形の幹とシャープなとがった葉が特徴の観葉植物です。ユッカの主な原産地はメキシコのため、乾燥と寒さに強く育てやすい品種の代表格ともいえます。
数週間~1カ月ほど水やりをしなくても枯れないことも多く、マイナス5度程度まで耐えられるほど丈夫です。冬場は水やりに注意して乾燥気味に管理するのが、根腐れを起こさないポイントです。
また、ユッカは耐陰性もあるため、日当たりの悪い室内でも育ちます。しかし、基本的には明るい場所を好むため、日当たりのよい明るい場所に置きましょう。
置き場所に困らない小型観葉植物
ひとり暮らしの部屋や、オフィスのデスクなど、場所を取らず楽しめる小型の観葉植物を紹介します。

別名幸せを呼ぶ木ガジュマル
ガジュマルは、幸せを呼ぶ精霊が宿っているといわれる人気の観葉植物です。また、風水では、金運アップ効果があるともされています。
生命力が強く丈夫な観葉植物であり、形を整えたり風通しをよくしたりするために葉を取っても、数週間後には再び葉が生えてきます。
耐陰性もありますが、日当たりのよい場所の方がよく育ちます。また耐寒性もあり、5度程度でも問題なく育てられます。
生育旺盛でぐんぐん育つパキラ
人気の定番観葉植物ともいえるのが、パキラです。耐陰性があるため、日陰でも元気に育ちます。しかし熱帯の日当たりのよい場所が原産地なので、レースのカーテン越しに日光を当てた方が丈夫に育ちます。
特に生育期の5~7月は、なるべく直射日光が当たらない日当たりのよい場所に置くようにしましょう。
パキラは生命力が強いため、多少水をやりすぎてしまっても乾燥気味にしてしまっても枯れにくい品種です。また、葉水をするだけで簡単に害虫予防ができるのも魅力です。
おしゃれに飾れるテーブルヤシ
テーブルヤシは、ミニチュアのヤシの木のようなリゾート感と涼しげでおしゃれな雰囲気が人気の観葉植物です。
また、テーブルヤシは丈夫なため、直射日光が当たらない場所であればどこでも元気に育ってくれるのが魅力です。ただし寒さや乾燥には弱いため、エアコンの風が直接当たる場所などは避けましょう。
テーブルヤシの水やりは、土の表面が乾燥したらたっぷりと与えるのが基本です。しかし気温が10度以下になると、あまり成長しなくなります。そのため、水やりを普段より少なめにするのが根腐れを起こさないポイントです。
土の表面が乾燥してからさらに2~3日たってからたっぷり水を与えましょう。
まとめ
観葉植物は、おしゃれなインテリアや癒しとしてもおすすめです。「観葉植物を育てたことがなく不安」「いつも枯らしてしまう」という人も、育てやすい品種を選ぶことで、観葉植物のある生活を楽しめます。
自分の好みや部屋のサイズ・置き場所にぴったりな観葉植物を選んで楽しみましょう。