絵本の読み聞かせをしよう
絵本の読み聞かせには、様々な効果があるといわれています。言葉を繰り返し聞くことで語彙力が発達するだけでなく、小さいころから本に親しむことで本好きの子どもになりやすいという傾向も見られます。
ほかにも、絵本の読み聞かせは、子どもの感受性を高めてくれなど、多くのメリットが挙げられます。
感情や想像力を伸ばす親子の時間
絵本の読み聞かせをすると、子どもは物語のなかから様々な感情を受け取ります。楽しい・怖い・悲しい・うれしいなど、日常生活で経験する以上の感情を、絵本から学ぶことができるのです。
ママやパパに物語を読んでもらいながら絵を見ることで、子どもの想像力は豊かになります。子どものペースに合わせて読み聞かせを行いましょう。
また、読み聞かせをする時間は、親子のコミュニケーションタイムでもあります。一緒に物語を楽しむ時間を大切にしたいものですね。
子どもにおすすめの泣ける絵本3選
泣ける絵本にも様々な種類があります。まずは、泣ける絵本のなかから、子どもにおすすめの3選を紹介します。
気持ちを伝える大切さを学ぶ『ずーっと ずっと だいすきだよ』
『ずーっと ずっと だいすきだよ』は、少年と犬のエルフィーとの絆を描いた作品です。
西ドイツ生まれの作家ハンス・ウィルヘルムによる絵本で、小学校の教科書などにも採用されているため、記憶に残っている人もいるかもしれません。
少年とエルフィーは小さいころから一緒で、少年は毎晩「エルフィー、ずーっと、だいすきだよ」と伝えていました。
年老いたエルフィーは亡くなってしまいますが、少年はいつも気持ちを伝えていたおかげで、悲しさが少し和らいだというストーリーです。
どんなに大切に思っていても気持ちは言葉にしなければ伝わらないことと、気持ちを伝える大切さを学ばせてくれます。
成長を後押ししてくれる『こすずめのぼうけん』
イギリスの作家ルース・エインズワースの作品です。母親の元を離れたこすずめが、様々な経験をするなかで成長していきます。
失敗して悔しい思いをしたり、悲しい思いをしたりという経験も少なくありません。しかし、だからこそ成功したときの達成感は大きなものになるということを教えてくれる絵本です。
思いやりの気持ちを教える『わすれられないおくりもの』
『わすれられないおくりもの』は、仲間に対する思いやりの気持ちを教えてくれる物語です。
イギリスの絵本作家スーザン・バーレイのデビュー作であり、代表作として知られています。
森の動物たちから頼りにされているアナグマが亡くなったあと、ほかの動物たちが思い出を語り合ううちに、彼が残してくれた知恵や工夫に気づくというストーリーです。
誰もが必ず死を迎えるということ、そしてそのときに周囲に対して何ができるか、という思いやりの気持ちを教えてくれます。
大人もホロリ。おすすめの泣ける絵本3選
泣ける絵本のなかには、大人の心にも響く作品がたくさんあります。大人も思わずホロリとしてしまう絵本には、どんな作品があるのでしょうか?
母親の心を描く『ちいさなあなたへ』
母親であることの喜びや不安、寂しさなど、様々な感情を描いた絵本です。アメリカで発売された当初、母親からの人気を集め、児童書分野で売り上げ1位を獲得しました。
世界20言語以上に翻訳されており、日本でも累計65万部を突破するほどの人気を博しています。
母親の気持ちをシンプルな言葉でつづっており、読む人の立場によってそれぞれ違う感動が得られる本です。
愛することの幸せを教える『100万回生きたねこ』
『100万回生きたねこ』は、日本の絵本作家佐野洋子の代表作です。
王様や手品使いなど、様々な飼い主の元で愛されてきたが、飼い主を愛することがなかったねこが、白ねこに出会い、愛することの幸せを学びます。
愛することを知らず、何度となく生まれ変わってきたねこが、愛することを覚えて亡くなる姿を見て、どこか幸せな気持ちになる人も多いでしょう。
子どもと向き合う気持ちを支える『おこだでませんように』
怒られてばかりいる少年の気持ちを描いた、子どもの気持ちを考えるきっかけを与えてくれる絵本です。
親は自分に見えているものだけで、子どもを叱ってしまうことがあります。しかし、子どもには子どもなりの事情や理由があるのかもしれません。
この絵本を読めば、子どもの気持ちにしっかり向き合うことで、見えてくるものがあるのではないかと気づくことができるでしょう。
まとめ
ひと口に泣ける絵本といっても、その種類は様々です。同じ物語でも、立場が違えば受け取る感情も違うかもしれません。
子どもと一緒に泣ける絵本を読み、その感情を共有することで、コミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか?