ママカーストとは?
「ママカースト」という言葉は耳にしたことがあるものの、「詳しいところは分からない」という人は少なくないでしょう。
まず、ママカーストの意味や基準についてチェックしましょう。
ママ社会での身分制度のこと
ママカーストとは、ママ友集団内における「階級」や「身分制度」を指す言葉です。
カーストのトップにいるママは「ボスママ」と呼ばれることが多く、ママ社会のなかで大きな権威を持ちます。
しかし、カーストの基準はコミュニティーによって変わるため、明確な指標はありません。
場所によっては、カースト制度があまり認知されていないこともありますが、学校や会社などのコミュニティーであれば、少なからずカースト制度はあるものです。
円滑な人間関係を築くためにも、カーストについての知識は身に付けておいた方が安心でしょう。
年収や持ち物で決まる
ママカーストを決めるのは、主に「自分や夫の年収」「車や家などの所有物」「容姿や子どもの優秀さ」といわれています。
例えば、夫の職業が医者や企業の社長のママや、高級マンションに住んでいるママ、成績優秀な子どもがいるママは、カースト上位になることが多いでしょう。
リーダーシップのあるステキなママがトップに立っている場合は、保護者会や保育園や学校のイベントの際に、みんなをまとめてくれることもあります。
一方で、性格に難がある人がボスママになってしまうと、マウントの取り合いやいじめが発生する傾向があるため、注意が必要です。
ママ友との会話でのタブーは?
ママカーストという「見えない階級」をしっかり把握しつつ、ママ友たちと円滑な人間関係を築くにはどんな配慮が必要なのでしょうか?
ママ友との会話での注意点をピックアップしていきます。
子どもの成長や見た目について
子どもに関する話題は、ママ同士の会話で非常によく取り上げられます。子どもについて話すときに注意したいのが「子どもの成長や、見た目についての話題」です。
「最近、うちの子歩けるようになったんだけど、○○ちゃんはまだかしら?」という言い方をすると、「あなたの子は成長が遅い」という意味に受け取られる可能性があります。
また、「娘は二重で目も大きくて、本当にかわいいのよ。一重じゃなくてよかった」といったように容姿を自慢するのも、ほかの子どもを下に見ていると思われてしまうためNGです。
マウントの取り合いにならないためにも、言葉選びにはしっかりと配慮する必要があります。
ママの仕事について
ワーキングママのなかには、専業主婦のママに対して「専業主婦って時間に余裕があるから憧れちゃう」と話してしまう人もいますが、これもNGワードです。
相手のママは、「専業主婦は楽でいい」と決めつけられたと感じてしまいます。
一方、専業主婦のママが「子どもがまだ小さいのに、バリバリ働いて偉いよね」と褒めるのも「見下している」と受け取られることもあるため、避けた方が無難です。
経済状況や生活のペースは家庭によって異なります。お互いの事情を尊重して、ねぎらいの言葉をかけるだけでも、心の距離はぐんと近づくでしょう。
子育てについてのアドバイス
よかれと思ったことでも、子育てに口出しをするのはご法度です。
例えば、「○○ちゃん、字を書くのが苦手そうだから、この教材使ってみて!」「○○くん、お片付けが苦手そうだから、家でも練習した方がいいよ」というアドバイスは、相手の反感を買ってしまいます。
「おせっかい」「価値観の押し付け」と思われ、相手から信用されなくなってしまうでしょう。
特に、ママカースト上位にいる人へアドバイスをした場合、「あの人は生意気だ」と目を付けられてしまう可能性もあります。
トラブルを回避する方法
ママ社会での人間関係トラブルを避けるための方法を解説します。
ママカーストの捉え方や、マウントを取ってくるママへの対処法も一緒にチェックしましょう。
上手に距離を取る
ママカーストについて知ることは大切ですが、ママカーストを気にしすぎる必要はありません。
「仲よくしたい」と思った人とだけ付き合い、苦手だと感じる人とは適度に距離を取りましょう。陰口もトラブルの原因となるため、受け流す方がベターです。
また、ママ友に個人的な話をしすぎると後々うわさが広がり、「この人はママカーストのどのあたりの人なのかな?」という知りたがりのママに情報を与えてしまうことになります。
ママ友とは適度な距離感で付き合うのが、トラブルを回避する方法のひとつです。
期間限定だと割り切る
よほど仲がよい場合は別として、子どもが保育園や学校を卒業したら、ママ友との付き合いは自然になくなります。
「なじめないな」「ちょっと面倒だな」と思っても、「どうせ今だけの関係だ」と割り切って、つかず離れずの距離を保っていきましょう。
ママ友との人間関係に疲れたら、学生時代からの友だちと会ったり、趣味に没頭したりして、気分をリフレッシュするのがおすすめです。
まとめ
ママカーストの仕組みを知れば、人間関係のトラブルを回避できます。ただ、ママカーストはあくまでも狭いコミュニティーのなかにある小さな概念です。
紹介したママ友との会話の注意点を参考にしたり、家族や友だち、1人の時間を大切にしたりして、適度な距離感を探していきましょう。