保育園と幼稚園の入園準備リスト。名前つけをスムーズに行う方法も

第16回 みんなが共感!ママのお悩み
子どもが初めて保育園や幼稚園に通うことになると「何を準備したらよいかわからない」と不安を抱えるママも多いのではないでしょうか?楽しい入園初日を迎えられるように、前もって必要なものや必要なことをチェックしておきましょう。

入園までに何を準備すればよいの?

子どもの入園が決まるとほっと安心する一方で、「何を準備したらよいの?」「いつまでに必要?」と不安も生まれます。入園初日を子どもと一緒に楽しく迎えられるように、準備しておくものをチェックしておきましょう。

購入や手作りは説明会後に

「入園前に焦らないように」と、あらかじめ必要なものを購入したり手作りしたりしょうとしているママもいるかもしれません。

しかし、園によっては持ち物のサイズ指定や園指定のアイテムを購入する必要があり、準備したものが使えなくなってしまう場合もあります。入園に必要なものを用意するのは「入園説明会後」にしましょう。

説明会は「2~3月ごろ」に実施されるのが一般的です。園のルールや入園前に準備しなければならないものをリスト化して教えてくれます。

入園式が行われる4月までは約1~2カ月あります。必要そうなものはチェックしておきつつも、焦らず準備しましょう。

まずは入園後を想定した準備を

入園前に準備しなければならないものは、持ち物だけではありません。入園してから生活習慣を整えるのは難しいため、入園半年前を目安に「早寝早起き」の習慣をつけましょう。

「朝の準備にかかる時間」を把握しておくことも大切です。ママと離れて園に通うことを「怖い」と感じる子どももいるかもしれません。

入園前から「お友だちできるといいね!」「先生とどんなことを話したい?」と声をかけることで「園は楽しい場所」という安心感を与えてあげます。

あわせて「あいさつの練習」や「食事をとる練習」をしておくのもよいでしょう。1人でもできることがあると「ママがいなくてもできる」とわかり、子どもの自信につながります。

購入するものはどれくらい?

入園に必要なものは説明会の後に準備することが基本ですが、前もって必要なものを把握しておくと入園直前に慌てる心配がありません。

入園時には「制服」や「昼寝用のお布団」など購入するものがたくさんあります。あらかじめ購入するものを予想しておくと、かかるお金も計算しやすいはずです。入園準備にむけて、購入するものをチェックしておきましょう。

衣類から生活用品までたくさん

入園前にそろえるものは、たくさんあります。私立の場合、制服や体操服などの「衣類」は園指定のものを購入することが多く、そのぶん費用がかさみます。

制服の発注は11~12月と早めに行われますが、サイズを選ぶときは「少し大きめ」を購入しましょう。幼児はあっという間に成長して、体格が変わります。

公立・私立ともにお弁当箱・水筒・歯ブラシセットなど「生活用品」のほか、はさみ・のり・クレヨンなど「お道具類」も必須アイテムです。

子どもが好きなデザインを重視してしまいがちですが、毎日使用するものだからこそ機能性や安全性に優れたものを選びましょう。園によって細かく素材が指定されることもあります。

購入したものは「これはお昼に使うものだよ」「片づけ方はこうね」と、ひと通りの使い方を子どもと一緒に確認しておくことも大切です。

保育園は昼寝布団が必要な場合も

保育園によっては「お昼寝の時間」が設けられています。敷き布団・毛布・タオルケット・シーツ・まくらなど「昼寝布団」の準備が必要です。

セットで販売されていることが多く「3000~1万円」ほどで購入できます。保育園の規定に沿っているサイズを選ぶのはもちろん、部屋を移動するときのことを考えて軽くて持ち運びやすいものを選んであげましょう。

幼児はおしっこや寝汗で布団を汚してしまうこともあります。洗濯しやすい素材のものや、洗い替え用のシーツを用意しておくと安心です。

手作りするものとは?

ママが手作りしたものは、離れて過ごす子どもとの絆をつなげてくれるものです。子どもにとっては「作ってくれたこと」が大切であり、少しぐらい縫い目が曲がっていても問題ありません。

とはいえ、手作りは時間がかかります。どのようなものを手作りするのか前もってチェックしておきましょう。

バッグや巾着、シューズケースなど

園によって異なりますが、通園バッグ・上履きケース・体操着袋・お弁当やコップを入れる巾着など「バック・巾着類」は手作りするのが定番です。

ランチョンマット・座布団カバー・ティッシュケースなどの「生活用品」も、手作り指定されることがあります。

同じ布でそろえて作ると、文字が読めない子どもでも「自分のものだ!」とわかりやすく安心です。好きなキャラクターやモチーフの布を選んであげると、子どもの不安な気持ちに寄り添ってくれることでしょう。

必要なアイテムがセットになった手作りキットも販売されています。縫い目に沿って真っ直ぐに縫うだけで完成するため、裁縫が苦手なママにおすすめです。

ミシン初心者は簡単設計のモデルを選ぼう

初めてミシンを購入する人は、タッチパネルで縫い目やスピードを選べる「コンピューターミシン」が便利です。

縫い間違いをエラー表示で教えてくれるものなら失敗が減ります。糸掛けや糸通しなどの準備を自動でしてくれるものだと、初心者でも扱いやすいでしょう。

「縫うだけだから安価なものでよい」と思うかもしれませんが、安すぎるものは初心者には扱いが難しい場合があります。基本的には「1~3万円」ほどの予算での購入を検討しましょう。

小学校の入学時にも手作りグッズを作る機会はあります。名前入園をきっかけに自分にあったものを購入しておくと長く役に立ってくれるでしょう。

「最先端の機能はいらない」という人も、厚手の生地でもしっかり縫えるものや文字縫い機能があると、後々活躍するかもしれません。

苦手な場合や間に合わないときは?

手作りする時間がとれない場合は、ハンドメイド風の既製品を購入する方法があります。アイロンや専用のグルーでつけられる「ワッペン」を活用すれば、裁縫が苦手な人でも簡単にアレンジ可能です。

また、手芸店やインターネットショップなど、手作りアイテムの制作を請け負ってくれるところも増えています。

納期は2週間ほどで、価格は「2000~3000円」ほどで依頼可能です。サイズや生地の指定だけでなく、ワッペンやレースなど細かいデザインを指定できるお店もあります。

入園準備ピークの2~3月は依頼が増えることを予想して、できるだけ早めに依頼しておくと安心です。

名前つけも忘れずに

園は、ほかの園児と一緒に生活する場所です。持ち物に名前を書いておかないと、紛失したときに返ってこないこともあります。子どもや先生が誰の持ち物かひと目でわかるように、忘れずに「名前つけ」をしましょう。

布製品の裏側や文房具の目立つところに

名前を書く場所を指定されることもありますが、指定がない場合は先生がわかりやすいように、目立つところに書くことを意識しましょう。

服・靴下・ハンカチなどの布製品は「タグ」の部分や「裏地」でも問題ありません。油性ペンだと、洗濯を繰り返すうちに落ちることもあります。

「アイロンで貼り付けるタイプ」のお名前シールがおすすめです。耐水加工のものも多く、油性ペンやスタンプに比べて消えにくくなっています。使用前には、布製品ごとについている「洗濯表示」を見て、アイロンの使用が可能かを確認しましょう。

歯ブラシ・お弁当箱・水筒などのプラスチック製品は「防水タイプ」のシールを貼っておくと、書き直したり貼り直したりする手間が減ります。

クレヨンや色鉛筆は、ほかの園児のものと混ざりがちです。1本1本に名前を書いたりシールを貼ったりすることを忘れないようにしましょう。

名前つけグッズは100均でそろう

名前つけに便利なお名前シールやワッペンは、100均でそろいます。アイロンでつけられる紐つきの「装着ワッペン」をタオルの隅につければ、手を拭く用の「紐つきハンドタオル」も自作可能です。

手芸コーナーではシールタイプのワッペンも売っており、布製品に貼り付けて使えます。お弁当や水筒に貼るような通常の「おなまえシール」も、形やデザインが豊富です。ラミネート加工や防水タイプもリーズナブルな価格で手に入るでしょう。

名前つけに欠かせない油性ペンは、小さなものにも書きやすい「極細タイプ」や洗濯に強い「特殊インクタイプ」などがあります。

油性ペンで名前を書くときは「書く部分を水で軽く濡らす」ことがポイントです。インクがしみ込みづらくなり、にじみを防げます。霧吹きなどで軽く湿らせるだけでOKです。

おむつの名前つけはおむつポンが便利

おむつにも名前つけするケースもありますが、1枚ずつ手書きするのは大変です。「おなまえスタンプ おむつポン」を使えば、おむつの記名をスタンプで簡単にできます。

乾きの速い油性インクを使用しており、濡れやすいおむつでもインク落ちの心配がありません。紙・プラスチック・金属・布・木などにもスタンプ可能です。お道具やプリントなどの名前つけにも活躍してくれるでしょう。

インターネットから購入すると、イラスト入りの印面で作成できます。子どもが好きなイラストを選び、一緒にスタンプしてもよいかもしれません。まだ字が読めない子どもでも、イラストで自分のものだとわかると好評です。

・Shachihata:おなまえスタンプ おむつポン

まとめ

入園準備は、説明会を聞いてからでOKです。ただし、のんびりし過ぎると間に合わなくなる可能性があります。購入品を予想したり手作りするものを考えたりと、ある程度は計画を立てておきましょう。

子どもと一緒に手洗いの仕方やあいさつの練習をすることも、入園準備のうちです。「園は楽しいところ」というイメージを膨らませて、きたる入園を待ちましょう。