子どもの習い事っていつから始めるべき?
子どもの習い事は、できれば早めから始めるのが良いとされます。何歳くらいから習い事をさせる親が多いのか、早く始めるメリットと併せて見ていきましょう。
多数派は3~4歳から
子どもを習い事に通わせる年齢は、保育園入学〜小学校入学など様々です。そのなかでも、言葉を話せるようになる3~4歳から習い事に通わせる親が多いようです。
保育園や幼稚園に通い始めるタイミングで、一緒に習い事も始めるという選択もあります。4歳以降になると、習い事に通う子どもの数は急増します。
年齢が高ければ高くなるほど、選べる習い事の幅はグッと増えるでしょう。水泳やダンスといった体を動かす習い事から、最近では幼少期から将来のためにと英語やプログラミングの教室に通わせることも多いようです。
先生や一緒に学ぶ友だちと楽しく会話ができるようになったら、習い事を考え始めるサインと言えるでしょう。
早く始めるメリット
習い事は早く始めることで、子どもの成長に役立つと言われています。アメリカ人医学者のリチャード・E・スキャモンが提唱した「スキャモンの発達・発育曲線」によれば、神経系統は生まれて5歳ごろまでには80%の成長を遂げるとされます。
そのため、神経の発たつの観点からも小さい時期から、様々な経験をさせることが非常に重要です。脳が柔軟な時期に様々な情報をインプットさせることで将来の可能性が広がるでしょう。
また、自分の好きなことや嫌いなこと、興味のあることを早いうちから知ることができます。将来の夢やどんな生き方をしたいか、という問いの材料にもなるでしょう。
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幼児から習い事をするなら 選び方
小さい時期から習い事をさせるのであれば、選び方は非常に重要です。子どもにとって楽しく、親にとっては負担のない習い事を選ぶ方法を見ていきましょう。
子どもの気持ちを尊重する
習い事選びでは子どもの気持ちを尊重する視点も大切です。「好き」「楽しい」という感情を大切にし、やりたいと思うことをさせてあげましょう。
たとえば、スポーツマンになってほしいと思ってサッカーや水泳のような習い事に通わせてもすべての子どもが楽しく運動するわけではありません。運動が苦手と感じたり、家のなかで絵を書いている方が好きと思ったりする子もいます。
子どもがやりたいと思っていることをさせてあげるようにしましょう。そのためにも、いきなり通わせるのではなくお試し体験などを通じて子どもがやりたがるかどうかを確認します。
実際に通わせてみて、あまり合っていないという場合は、無理に続けさせるのではなく本人にどうしたいかゆだねるようにしましょう。
費用面のチェックも必要
たとえどんなに良い習い事であっても、費用が見合わない場合は通わせることができません。仮に通わせることができても、そのほかの面で切り詰めなければいけないでしょう。
また、親にかかる負担が大きすぎると続けることが難しくなってしまいます。月間・年間にかかる費用や、送り迎えや親の参加などにかかる時間を計算してみましょう。
現実的に、継続して通わせることが難しい場合には条件を変えて探す方が良いかもしれません。
体験入学で雰囲気をつかもう
習い事はいきなり始めるのではなく、親子ともに通えそうかイメージができてからが良いでしょう。そのためにも体験入学や体験授業を受けることをおすすめします。
体験教室は、実際に通っている子どもたちと一緒に受講することができるためイメージがつかみやすいでしょう。実際に通わせている親の話も聞くことができるかもしれません。
体験教室があるかは教室に確認してみましょう。万が一体験がないという場合には、見学などに参加して、雰囲気をつかみましょう。
楽しく学ぼう おすすめの習い事3選
年々種類が増加する習い事のなかで、どんなものを選ぶべきか悩んでしまう人もいるでしょう。定番かつ楽しく学べるおすすめの習い事を見ていきます。
人気の習い事 水泳
昔から定番人気の習い事はやはり水泳です。レジャーでプールや海に行った際でも事故なく楽しむことができるように習わせる親が多いようです。
また、幼稚園や小学校では夏にプールの授業がある場合が多く、授業の準備として習わせる場合もあります。
定番なので同じ幼稚園や保育園の友だちと一緒に通うことができるほか、基本的には送り迎えのみで親の負担も少ないことが人気の理由です。
クラスもこまかく分かれているため、運動や水が苦手な子どもでも徐々に上手くなることができるでしょう。
将来を見越した 英語
国際化が進むなか、習い事で英会話教室に通わせる家庭は増えています。頭の柔らかい幼少期から学ばせることで、将来に役立つと考える親も多いです。
実際に、小学校では必修科目になり、就職でも英語力は問われます。グローバルに活躍する子どもにさせたいと願う親は、英会話に加えて語学留学をさせる場合もあります。
幼少期の英会話は、先生と会話したり歌を歌ったりと子どもも喜ぶ授業内容なので「楽しく学ぶ」ことができるでしょう。
情操教育に ピアノ
「子どもの情操教育のために」とピアノを学ばせる親も多いでしょう。小さい時から五感を刺激させることで、豊かな感情を育むことができるでしょう。
「音楽は将来の役に立たない」と考える大人も多いですが、価値観や個性を形成するために重要な役割を果たします。
また、音感を鍛えさせたい、何かに一生懸命打ち込んでほしいと願ってピアノを習わせる場合もあります。好き・嫌いが分かれるため、一度体験させてあげるのが良いでしょう。
まとめ
幼少期の習い事は、子どもの健やかな成長に大きな役割を果たします。会話ができるようになった4歳ごろを境に、習い事を始める家庭は多いです。
子どもの意見や親の負担を考慮した上で、楽しく続けられるものを選びましょう。