自宅で使う包丁の研ぎ器を選ぶなら?

自宅でも使用できる研ぎ器を買う前に、どのような商品を使うべきなのかチェックしましょう。まずは、研ぎ器の正しい選び方を確認していきます。
研ぎ方の種類で選ぶ
研ぎ器とひと言でいっても、種類は複数あります。使いやすく、収納しやすい研ぎ器を選びましょう。自宅や初心者でも簡単に使用できるのは、簡易研ぎ器です。
研ぎ器に刻まれた溝のなかに包丁の刃を入れスライドさせて、研ぐことができます。コンパクトでかさばらず、使用も簡単です。
ただし、簡易研ぎ器は切れ味の持ちはあまり良くありません。切れ味重視ならば、角砥石がおすすめです。
角砥石に直接当てて包丁を研ぐため、切れ味を調節できます。料理のプロも使用する本格的な研ぎ器です。
切れ味も手軽さも重視したい場合には簡易シャープナーがおすすめです。
包丁研ぎの経験から選ぶ
包丁研ぎを購入する際には、これまでの包丁研ぎの経験も重要です。包丁研ぎの経験ない人にとっては、プロ仕様の包丁研ぎは使いこなすのが難しいでしょう。
これまで包丁を研いだ経験がないという人は、簡単に研げる簡易研ぎ器や簡易シャープナーがおすすめです。特に、簡易研ぎ器は誰でも簡単に研げます。
「切れ味を重視したい」「これまでも包丁研ぎを使用してきた」という人は、角砥石がおすすめです。取り扱いにはコツが必要ですが、鋭い切れ味が復活します。
片刃の包丁は専用の研ぎ器を
研ぎ器はすべての包丁に使用できるとは限りません。使用している包丁に合うかどうかを確認しましょう。包丁には両刃と片刃があり、片刃の場合には専用の研ぎ器を使用しなければいけません。
なかには、両刃と片刃両方で使用できる研ぎ器も販売されています。自宅に複数の包丁がある場合には両方使用できる研ぎ器が便利です。
また、材質や刃の種類によっても使えないものがあります。購入前に使用できるかどうか確認しておきましょう。
研ぎ器ってどう使うの?基本知識をチェック

研ぎ器を使用する前に、使い方をおさらいしておきましょう。種類別で使用方法を確認していきます。
簡易研ぎ器の使い方
簡易研ぎ器は、粗目付け用と仕上げ研ぎ用の砥石が付いているタイプを見ていきましょう。まず粗目付け用の溝部分に包丁を差し込みます。そして、少し上から力を入れた状態で10回くらい引きます。
刃の根元から先端までまっすぐ引っ張ることで、切れ味も良くなります。しっかりと奥まで差し込むことで鋭い刃先になるでしょう。
続いては、仕上げ研ぎ用の溝に差し込みます。溝に差し込んだ後、手前に引いて仕上げましょう。仕上げ研ぎ用は、5回ほど引きます。
先端に力を入れることで、刃先がより鋭くなります
砥石、電動砥石の使い方
砥石を使用する際には、まず水に浸しておきましょう。包丁を砥石に対して45度ほど傾け、上下に10回ほど引いていきます。両刃の場合は片面が終わったらもう片面も研ぎましょう。
砥石には、荒砥石・中砥石・仕上げ砥石の3種類があります。荒砥石は一度で削れる量が多く、刃先がガタガタになった包丁に効果的です。仕上げ砥石を使用してきれいに磨くことができます。
電動砥石の場合は、非常に簡単です。簡易砥石と要領は同じですが、電動のため力を使わずにきれいに磨けます。
片手で簡単 お手軽研ぎ器3選

研ぎ器の特徴や研ぎ方を確認した後は、おすすめの研ぎ器を見ていきましょう。まずは手軽に研げる簡単研ぎ器を見ていきます。
包丁ブランドから「スピードシャープナー」
人気包丁ブランドの「グローバル」から発売されているのが「スピードシャープナー」です。その名の通り、簡単にスピーディーに包丁が研げます。
セラミック素材になっているため、使用を重ねてもさびにくいです。砥石のように刃先をとがらせることはできないものの、一時的には十分な切れ味がよみがえります。砥石で研ぐのは面倒だという方にぴったりです。
使用する際には、手前に5〜10回ほど引きましょう。サイズもコンパクトで手のひらに収まるくらいの大きさです。収納も楽で、台所でも邪魔になりません。
ひとつで多機能「ダイヤモンドシャープナー」
貝印の「ダイヤモンドシャープナー」はコンパクトなボディに3種類の砥石が付いた多機能の研ぎ器です。
粗刃付けはダイヤモンド砥石を使用しており、数回差し込めば磨耗した刃先もきれいに研げます。
角刃落としはより刃先を薄くできます。そのため、薄いものや柔らかいものもスッと切れるほど鋭くなります。
仕上げ刃付けはセラミック砥石を使用しており、先端部分をなめらかに仕上げます。コンパクトかつ簡単に研げるため初心者でも簡単に扱えます。
・Amazon:シャープナー(包丁研ぎ器)ダイヤモンド & セラミック 日本製 AP0308
荒砥から研磨まで「ダイヤモンド砥石」
Foneso の「ダイヤモンド砥石」は、1本あれば荒砥から研磨までできるほか、包丁はもちろんハサミやキッチンナイフにも使用できる万能アイテムです。
1本で粗研ぎ・細研ぎ・仕上げ研磨の3種類の刃が付いており、わずかな時間で切れ味が復活します。ステンレスと高品質ABSを使用しているため、丈夫で長持ちです。
また、持ち手がゴムのハンドル状になっているため誤って手をすべらせる心配もありません。安全面にもしっかりと配慮したデザインで初心者も安心して使用できます。
・Amazon:シャープナー ダイヤモンド砥石 ステンレス鋼」
砥石も使ってみる?本格的な研ぎ器3選

砥石を使えば、薄いトマトもスルスル切れるような切れ味になります。砥石を使った切れ味を堪能したいという人のために、本格的な研ぎ器を見ていきましょう。
初めての砥石に「両面砥石」
EGOSの「両面砥石」は、刃先を研ぐ中砥石と、こまかなキズまで除去可能な仕上げ砥石が両面に付いています。包丁だけではなく、ハサミやナイフなどにも使用できるためひとつ持っていると非常に便利です。
砥石は劣化に強く、砥ぎ台は、すべりにくいゴム製になっているため安心して使用できます。
1年間の保証期間があり、万が一、使用中に問題が起こった際にはすぐにサポートしてもらえて安心です。
プロも愛用「刃の黒幕 オレンジ」
「刃の黒幕 オレンジ」はシャプトンの製品で、カラーによって用途が異なり、プロの料理人も愛用している「刃の黒幕」シリーズのひとつです。
中砥ですが、荒砥が不要なほどきれいに研げ、切れ味が大幅に改善されます。荒・中兼用の砥石として利用できます。
料理用だけではなく、木工用・工芸用・園芸用・理美容用など幅広い用途で利用可能です。セラミックを使用した砥石であるため、包丁がさびにくく長持ちします。
電動にもチャレンジ「電動研ぎ器 」
京セラから販売されている「電動研ぎ器」は、アルカリ単3形電池4本使用による力強いパワーとダイヤモンド砥石で、簡単に包丁を研げます。力を掛けずに鋭い切れ味になるため、女性でもラクラク研げるでしょう。
ダイヤモンド砥石は、セラミック・ステンレス・チタンなど幅広い材質の包丁に使用できます。耐久性も良く、セラミック刃の場合でも250本以上研げます。
研磨速度は固定されているため、ボタンひとつで操作できるので簡単です。研ぎクズが飛びにくい「シャッター構造」も備わっているため台所でも安心して使用できます。
まとめ
包丁の切れ味が悪くなってきたら、早めに研ぎ器を使用しましょう。
手軽に切れ味を復活させたいのであればコンパクトな研ぎ器がおすすめですが、本格的に包丁研ぎを習得したいというのであれば砥石が選択肢になってきます。
砥石は難しいと思われがちですが、コツを掴めば鋭い刃を復活させられます。素材や使いやすさなどを考慮し、あなたにぴったりのものを選びましょう。