今から約20年前の´96年、当時タレントとして人気絶頂だった相原と、史上初の外国人横綱である曙は“平成のビッグカップル”として騒がれ、交際会見を開くなど結婚は秒読みと思われていた。
しかし、相原との交際以降、曙はひざのケガもあり極度の成績不振に陥り、相撲人生最大の危機とまでいわれていた。そんな逆風のなか、´97年の5月場所で曙は2年ぶりの優勝を果たすが、優勝会見では相原との結婚について明言を避け、後日、半年以上前に別れていたことをマスコミの前で告白する。
これによって相原は悲劇のヒロインとしてマスコミに取り上げられ、曙は相原を捨てた男としてバッシングの対象に。相原は「本人から直接（別れを）言われたことはない」と主張するも、話はそのままうやむやになり、曙は´00年に別の女性と結婚してしまう。
番組では「どうして20年前にちゃんとこうやって、面と向かって別れを告げてくれなかったんだろう」と尋ねた相原に対し、表情を変えた曙が「言っていいの？」と詰め寄り「俺は『別れた』と伝えたつもりだよ」「一回優勝したくらいで結婚させられると思ってるの？」「どんだけボロクソに言われたか知ってる？」と怒りに震えた声で気持ちをぶちまけた。
結局、双方の意見は食い違い、話し合いは平行線をたどる一方。しまいには曙が声を荒げて席を立ち、退室してしまうハプニングも勃発。2人の話をまとめると、当時、仕事もセーブしてとにかく結婚したかった相原と、横綱として相撲で結果を出してから結婚したかった曙との気持ちのスレ違いが大きな原因だったと考えられる。だが、最後まで和解の握手は見られず、20年前の因縁に完全決着がついたかどうかは現時点ではさだかではない。
（文／池野フナ子）
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