今日の疲れは今日のうちに。セルフ指圧で仕事の疲れを解放しよう

第1回 家事・育児・仕事の両立をうまくするコツ
共働き夫婦が増えていると言われている昨今。この春から、何か仕事を始めようと考えているママも少なくないのでは? でも、仕事と子育ての両立はなかなか大変…。溜まっていく疲れを解消するためにどんな方法があるのでしょうか?

そこで、健康で美しいママを応援しているあん摩マッサージ指圧師のジュラヴリョフ愛里さんから、自分で指圧するツボとそのポイントを伺いました。

•手のひらにある疲労回復のツボをそっと押す

「仕事を始めたばかりの頃は、とにかく心身ともに疲労困憊します。緊張しすぎると失敗しやすくなり、さらに緊張し、負の連鎖になりかねません。そんな疲れを取るツボは“労宮(ろうきゅう)“です。ちょうど手のひらの真ん中にあるツボです」(ジュラヴリョフさん 以下同)

今日の疲れは今日のうちに。セルフ指圧で仕事の疲れを解放しよう

“労宮“の名前の由来は諸説ありますが、一説によると心苦労の集まる中心という意味と言われており、心労が重なると、このツボに症状が現れると言われています。

「指圧をする時のコツですが、親指で反対側の手のひらのツボを押します。その時の強さはだいたい気持ちいいと感じる程度。3秒ぐらい軽く指を置いて息を吐きながら押してください 。手のひらなので、疲れたと思ったら、どんな時でも使えます」

•赤ちゃんからキッズまで指圧で親子のリラックスを!

ジュラヴリョフさんは、親子の絆を深めるKIDS指圧を推奨しています。ママの日ごろの疲れを癒しつつ、わが子とのコミュニケーションもとることができ、一挙両得なのだとか。

「子どもとママが一緒にマッサージをしあうと親子のスキンシップを高め合うことができます。子どもの場合はツボを大人よりも優しく、弱めに押します。もちろん、赤ちゃんも指圧はできます。赤ちゃんの場合は「労宮」のツボを気にせず、手のひら全体をゆっくりさすります。ママと子どもは自分の手のひらを押し合い、赤ちゃんには手のひら、足の裏をゆっくりさする。そうすることで疲労が回復し、体もスッキリします」

•イライラした時には胸のツボを

「リラックスは胸の真ん中にある“壇中(だんちゅう)”というツボを押します。イライラした時に押すと、ちょっと落ち着くツボなんです。仕事がうまくいかずストレスが溜まったり、子どものことでカッとなってしまったりしたら、息を吸って吐く時にゆっくり押すのがポイントです。1、2、3で息を吸って、1、2、3で吐くぐらいのペースがいいです」

また、子どもがイライラしている場合は、胸を押すのではなく、背中側にある“身柱(しんちゅう)”という精神安定のツボを押したり、さするといいそうです。

「“身柱“は両方の肩甲骨の上の角を結んだ間、背骨を中心に真ん中あたりのことでそこを3本の指で軽く優しく触ります。なでるだけでもいいです。例えば、赤ちゃんが泣いた時に抱っこして赤ちゃんの背中を撫でたり、トントンと叩いたりしますが、“身柱”はちょうどその辺りにあり、理にかなっているんですね」

指圧を取り入れることで、疲れを取るだけでなく、リラックスし、親子の絆を深めることもできるかもしれません。

(文・吉田紀子)

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
ジュラルヴリョフ愛里
ジュラルヴリョフ愛里
あん摩マッサージ指圧師
元ミス・ユニバースジャパン3位。モデルとしてショーなどで活躍後、国際結婚し、浪越学園で指圧を学び、按摩マッサージ指圧師の国家資格取得。ママやパパのための指圧や、親子指圧KIDS SHIATSUの指導、健康ビウーキングを行なっている。指圧で親子の絆、夫婦の絆を深め、健康とびを指圧を通して指導している。 現在、エストニア人の夫との間に4人の子供がいるママ。
元ミス・ユニバースジャパン3位。モデルとしてショーなどで活躍後、国際結婚し、浪越学園で指圧を学び、按摩マッサージ指圧師の国家資格取得。ママやパパのための指圧や、親子指圧KIDS SHIATSUの指導、健康ビウーキングを行なっている。指圧で親子の絆、夫婦の絆を深め、健康とびを指圧を通して指導している。 現在、エストニア人の夫との間に4人の子供がいるママ。