卵についている「カラザ」の気になる栄養素とは?
卵は大きく分けて卵殻・卵殻膜・卵白・卵黄の4つの部位からなっていますが、カラザは卵白に属しています。カラザには卵黄を中央に固定したり、微生物による汚染から守ったりするなど重要な役割があるのだとか。
一般的な料理本にもカラザを取り除く工程が書かれていることがあるため、「体に良くないもの?」という印象を抱きがちですが、カラザは特に害がないものなのでそのまま食べても問題ないといわれています。
このカラザにはビタミン・ミネラルをはじめ、「シアル酸」という栄養素が含まれているそう。シアル酸には、インフルエンザなどのウイルスや菌の増殖を抑え、体の免疫力を高める効果が期待できます。さらに、コラーゲンやヒアルロン酸を必要な場所へ届け、美肌に改善するなど美容面においても嬉しい働きがあるそう。シアル酸はカラザ以外にも母乳やツバメの巣にも含まれているといわれています。
卵の栄養素を無駄なく補給するおすすめの調理法!
オムライスにサンドイッチ、だし巻き卵など、卵は和洋問わず様々なメニューで大活躍する万能食材。ですが、実は加熱し過ぎてしまうと卵白部分に含まれる「リゾチーム(抗菌作用)」や「レシチン(脂質の代謝を活発化)」、卵黄部分の「ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)」といった栄養素の含有量が減少してしまうのだとか。
一方、生のまま食べてもたんぱく質は体内で吸収されにくくなるため、あまり効率の良い食べ方ではないそう。
おすすめの調理法は「温泉卵」。65〜70度程度の低温のお湯に卵を入れ、20〜30分を目安にじっくりと火を通すことで栄養価をバランス良く保ちやすくなります。ただ、温泉卵はゆで卵と違い日持ちしにくいため作った翌日には食べきるようにしましょう。
「いつもカラザを捨てていた」という方は、今後は美容のためにも捨てずに活用することをおすすめします!