巻き爪・陥入爪は放置するとどうなる? 深爪がよくないって本当?【医師解説】

巻き爪・陥入爪は放置するとどうなる? 深爪がよくないって本当?【医師解説】

爪は、体の先端にある小さな部位ですが、足先を保護して、歩くときにしっかり体重がかけられるようにする役割もあります。しかし、合わない靴を履き続けていたり外反母趾などになったりすると、爪の形が変形し、かえって指を傷付けてしまうこともあるのです。そこで、巻き爪・陥入爪とその治療法について、医師の池田 雄次先生(ふらットクリニック稲毛院長)に解説してもらいました。

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監修医師:
池田 雄次(ふらットクリニック稲毛)

千葉大学医学部を卒業後、国立千葉病院(現・国立病院機構千葉医療センター)、塩谷総合病院(現・国際医療福祉大学塩谷病院)、千葉大学医学部附属病院などで経験を積み、2003年、今の「ふらットクリニック稲毛」の前身である「医療法人以仁会小中台クリニック」院長となる。2022年より、院名「ふらットクリニック稲毛」の院長となる。院名は、医療者と患者さんが平らな関係(フラットな関係)であり、ふらっと立ち寄っていただける医療機関を目指し、名付けられている。

巻き爪・陥入爪(かんにゅうそう)ってどんな状態? どうして起こるの?

編集部

巻き爪・陥入爪とはどのような状態ですか?

池田先生

巻き爪とは、爪の先端が内側に巻いたように変形することで、陥入爪は爪の端が皮膚に食い込んで、疼痛や炎症、肉芽形成などを引き起こしている状態を指します。巻き爪は、とくに親ゆびに多い症状ですが、親ゆび以外でも起こることがあります。

編集部

どうしてそのような状態になるのですか?

池田先生

巻き爪は、先端の狭い靴やハイヒールによる足先の圧迫や外反母趾など足の変形、加齢などが原因で起こります。一方、陥入爪の原因はいくつかありますが、最も多いのが深爪です。

編集部

生まれつきということもあるのですか?

池田先生

生まれつき巻き爪や陥入爪ということはあまりありません。しかし、先天的に爪そのものが薄い人などは、陥入爪になりやすいということはあります。

巻き爪・陥入爪を放っておくとどうなるの? 治療についても教えて

編集部

巻き爪・陥入爪を放っておいて治ることはありますか?

池田先生

放っておいて治ることはまずありません。そのままにしておくと、痛みが徐々に強くなり、日常生活動作に支障をきたすようになります。とくに陥入爪の痛みはかなり辛く、放っておくとしっかり体重をかけて歩けなくなったり、歩き方が左右アンバランスになったりして、腰痛などを引き起こすことも考えられます。

編集部

それは大変ですね。

池田先生

実は、それだけではありません。巻き爪が進行すると、爪が切れなくなってしまったり、皮膚に傷がついて細菌が入り込み、炎症や化膿を引き起こしたりする可能性もあるのです。

編集部

巻き爪・陥入爪の治療にはどんなものがありますか?

池田先生

爪周囲に炎症を起こしていたら抗生剤を内服し、食い込んでしまった部分の爪を切除する外科手術が必要です。 しかし、これでは根本解決にはならず、再度繰り返してしまう方も多いので、最近はこれらの治療と並行して、矯正治療も行うようになりました。

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