命を守り抜くために、どんな行動をとりますか? 地震災害の時間割

命を守り抜くために、どんな行動をとりますか? 地震災害の時間割

5、3日目以降 「復旧・復興」へ

大きな余震などがなければ、地震発生から3日目以降くらいから、徐々に防災機関の応急・復旧活動が本格化してきます。地震発生直後から、自治体や政府、自衛隊や消防・警察などの各機関は救助・救援・復旧のために動いていますが、公助を私たちが実感をもてるようになるには、これくらいの時間がかかるかもしれません。
ボランティアが被災地に到着して、支援が始まるのにも、これくらいの時間がかかります。

住民とボランティアと行政などが一体となって、復旧・復興に向かい始めるのには、これくらいの時間が必要なのです。

早ければ、電気やガスなどのライフラインも徐々に復旧し始めますが、家電製品やガス機器などを使用する際には必ず安全を確かめてからにしましょう。

また、SNSなどで様々なデマやうわさなども、多く発生するようになります。惑わされることのないように、ラジオやテレビ、新聞などで、正しい情報を得るようにしてください。

南海トラフ地震臨時情報「調査中」「巨大地震警戒」「巨大地震注意」「調査終了」

南海トラフ地震が発生したときには、気象庁が「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」「南海トラフ地震臨時情報(調査終了)」という、段階に応じた情報を発表します。

「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」は、おおよそ地震発生から5分〜30分後に発表される情報です。これは、南海トラフ沿いで発生した地震がきっかけで、南海トラフ沿いで連続して大規模な地震が発生するかもしれないために、その可能性を調査しているというもの。
この情報が出されたら、津波災害警戒区域にいる方など、津波に襲われる可能性のある沿岸部や川の近くにいる方は、津波避難ビルなどに避難しましょう。

地震発生から、早くて2時間後には「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」が発表されます。
これは、南海トラフ沿いで発生した地震がきっかけで、南海トラフ沿いで連続して大規模な地震が発生する可能性が高まっているということです。
大規模な地震にともなう津波からの避難が間に合わない地域にいる方は、この情報が出されたら1週間ほど避難を続けてください。津波の心配がない地域でも、地震に対する日頃からの備えを再確認しましょう。

情報が「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」に切り替えられることもあります。
この情報が出されているうちは、常に家族の所在場所を把握しておいたり、いつでも避難できるように非常用持ち出し袋やヘルメット、履き慣れた靴などを身近に置いておきましょう。また、必要に応じて、自主的に避難しましょう。
「警戒」から「注意」に切り替わっても、大規模地震発生の可能性がなくなったわけではありません。地震の発生に注意しながら、日常の生活を送りましょう。

その後、「南海トラフ地震臨時情報(調査終了)」に切り替わりますが、これも大規模地震発生の可能性がなくなったわけではありません。地震の発生に注意しながら、日常の生活を送りましょう。

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