Q.今回の新制度で普及が図られるという「認定こども園」って、どういう施設?
A.教育・保育を一体的に行う施設で、幼稚園と保育所の両方の機能を併せ持つところです。対象は0歳〜5歳のお子さんになります。
保護者が働いている・いないに関わらず、3~5歳のどのお子さんも利用できるため、保護者の就労状況が変化した場合でも、通い慣れた園を継続して利用できることが大きなメリットになります(0~2歳のお子さんの場合は、保育の必要性の認定を受けることが必要です)。
また、認定こども園では子育て支援の取り組みが行われており、園に通っていないお子さんのご家庭でも、子育て相談や親子交流の場として利用することができます。
Q.たとえば、待機児童が多い都市部に住んでいるママさんも、新制度では子どもを預けられるようになるの?
A.今後も地域のニーズに合わせて、保育所や認定こども園が整備されていきます。
また、地域の実情に合わせた保育の受け皿を増やすため、「地域型保育」が創設されます。
Q.「地域型保育」とはどういった事業?
A.待機児童の多い0〜2歳児のお子さんを、保育所や幼稚園などの施設(原則20人以上)より少人数の単位で預かる事業で、今回新たに市町村の認可事業として創設されたものです。この事業により、待機児童が多い都市部や、子どもの数が減少している地域など、さまざまな状況に合わせて保育の場を確保することができます。
具体的には、
・家庭的保育(いわゆる保育ママ):家庭的な雰囲気のもとで、少人数(定員5人以下)を対象にきめ細やかな保育を行う
・小規模保育:少人数(定員6〜19人)を対象に、きめ細やかな保育を行う
・事業所内保育:会社の事業所の保育施設などで、従業員の子どもと地域の子どもを一緒に保育する
・居宅訪問型保育:障害・疾患などで個別のケアが必要な場合や、他に保育施設がない地域の場合などに、保護者の自宅で1対1の保育を行う
これら4つのタイプがあり、地域の実情に応じて保育の場が確保されます。
なお、お住まいの地域で実際にどのような支援が提供されるかは、市町村によって異なりますので、詳しくはお住まいの市町村にお尋ねください。