寿命を延ばすために取り入れたい食材と食べ方とは?

 2024年7月26日に厚生労働省から出された「令和5年簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は、男性が81.09年で女性が87.14年でした。これは、2023年の男性81.05年、女性87.09年を上回っています。前年を上回ったのは、男女とも3年ぶりなんだとか。

 さまざまな要因から寿命は人によって異なりますが、とくに食生活は寿命に関わる重要なポイントといわれています。そこで今回は、長寿になりやすい食生活をみていきましょう。

■長寿エリアでよく食べられている食材とは?

 世界各地の長寿地域に足を運び、現地の食事と健康の関係を調査した京都大学名誉教授で医師の家森幸男さんによると、長寿の人はタウリンとイソフラボンという2つの物質の摂取量が多い傾向にあるそうです。ちなみに、タウリンは魚介類に多く、イソフラボンは大豆製品に多く含まれています。

 魚を食べない食生活ではタウリンの摂取が十分にできず、肥満・高脂血症・高血圧のリスクが高まることが研究で確かめられています。逆に、タウリンの摂取量が多いと、筋力を維持しやすくなるそうです。また、魚や大豆製品の摂取が多いと葉酸が増え、葉酸が脳を守ることから認知症にかかる割合が減る可能性もあるのだとか。

 こうしてみると、魚介類や大豆製品は、健康を維持するのに大事であることが分かりますね。

■魚介類を手軽に食べる方法とは?

 寿命に関わる重要な食材とはいえ、魚介類は調理が面倒で日常的に摂取しにくく「あまり食べていない」という人も多いのではないでしょうか。

 しかし、寿命を延ばすためにも、魚介類を食べる習慣は付けておきたいものです。そこで、釣りアンバサダーで水産庁の水産政策審議会委員なども務める中川めぐみさん直伝の、手軽に魚を食べる方法を紹介していきましょう。

●時短調理グッズを使う

 調理や後片付けが面倒な焼き魚。でも実は、電子レンジで焼き魚や蒸し魚を調理できる容器があるんです。洗って切った魚を入れて電子レンジで加熱するだけで、フライパンで焼いたかのようなふっくら美味しい焼き魚が作れます。また、スチーム料理ができる器もあります。これらの時短グッズを使えば、面倒な魚焼きグリルを洗う手間もなく手軽に作ることができるので、魚を食べる機会を増やせそうです。

●焼き肉や焼き鳥のような感覚で魚が食べられる飲食店がある!?

 実は、焼き肉屋や焼き鳥屋のように、魚を食べられるお店があるんです。2店紹介しましょう。

「魚串さくらさく」

 焼き鳥のように魚を食べられるという魚串専門店。東京の神楽坂や人形町にあり、串揚げやオリジナル味噌だれに漬け込んだ味噌漬け串、野菜串など、新しい魚の楽しみ方ができるそうですよ。

「焼うおいし川 六本木凛華楼」

 寿司屋が始めた“肉がない”焼肉屋で、魚を焼き肉みたいに食べる“焼魚(やきうお)”のお店です。もちろん刺身や寿司もあり、魚の美味しさをとことん堪能できるので、一度訪れたら肉より魚の虜になってしまうかもしれませんよ。

●お魚プロテインバーでおやつ風に食べる

 魚は、必ずしも“メインのおかず”である必要はないのかもしれません。最近では、加工された「お魚プロテインバー」商品が販売されています。これなら、手軽におやつとしても取り入れられますね。かまぼこやちくわなど、魚肉練り製品でもOKですよ。

 いかがでしたか? 魚と大豆を食生活に取り入れて、少しでも寿命を延ばしたいものですね。

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アサジョ
30~40歳代の女性をメインターゲットにした、大人女子を楽しむための情報サイト。 イケメン・ラブ・エイジングケア・芸能などのホンネの話を楽しめるニュースを毎日提供。
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