個人間レンタルは儲かるか!/和田虫象「座右の銘は『不労所得』」

 メルカリやエアビーアンドビーをはじめとする「アプリ」を使った個人間ビジネスが活況だ。そんな中で、新たなジャンルを開拓したい。

 試すのは個人間レンタルだ。「アリススタイル」というアプリでは、手持ちの家電や子供用品などをレンタル出品できる。たまにしか使わないアイテムを貸して利益を出せるのだ。

 アリススタイルは、当連載でポイント取り目的の登録をしたことがあった。その際は、個人間ではなく運営会社から家電のサブスクレンタルするアリスプライムなるサービスを利用していた。

 同じアプリ内で個人間のレンタルサービスの存在を見つけて俺も出品してみたくなったのだ。手数料こそ15%と高めだが、現在は往復送料が無料のキャンペーン中で利用しやすい。

 ただし我が家には金を取って貸せそうな品は少ない。人気の美容家電はないし、子供用品は安物で傷だらけ…どれも借り手がつきそうにない。思案の末、選んだのは電動工具のインパクトドライバーだ。一流ブランドであるマキタ製で、友人の自転車店主からもらったお古だ。相場に合わせて1週間1500円で出品しておいた。

 しかし、いつまでたっても音沙汰はなかった。ライバルたちの出品を見ても貸出中の品はごく一部で動きがない。どうやら利用者自体がかなり少ない様子だ。

 これでは永久に貸し出しできない。他のサービスも利用せねば。まずはヤフオクだ。言わずと知れたネットオークションサービスだが、実はレンタルのカテゴリーがある。男性ユーザーが多いヤフオクでは工具のレンタル出品も少なくない。狙い目だろう。

 そして、もう一つ地元のやり取りに強いジモティーでも「貸したい」カテゴリーがあるので出品しておいた。

 スタートから3カ月経過したところで、ようやくジモティーで連絡があった。同じ町内の人に3日間800円で貸し出すことに。手数料はかからないし、発送の手間もなかったが、初めての個人間レンタルの稼ぎは地味なものだった。

和田虫象(わだ・むしぞう):1980年生まれ。専門学校卒業後、芸能活動をするも芽が出ず、底辺ライター兼便利屋に。ニート気質ではあるが「きっついお仕事」「俺の旅ーニッポン縦断強制放浪」(いずれも鉄人社刊)の著書がある。

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アサジョ
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