家計簿より大事かも!?貯蓄上手になる「年間収支計画」の利点と作り方

 毎月の収支を家計簿として記録して満足……していませんか? 記録するだけで何にも役立てられていない場合は、年間のお金の流れの把握に生かすのがオススメです。1年間という長期的な計画を立てることで、毎月・毎日の家計調整がしやすくなりますよ。

■家計簿と年間収支計画の違いとは?

 日々の収支を記録する「家計簿」に対し、「年間収支計画」は将来の目標や予定を考慮して年間の収支を予測する計画のこと。未来を見据えたキャッシュフローを明確にすることで、日々の収支を調整するためのツールです。

 つまり、年間収支計画をイメージしながら家計簿をつけ、日々、または月毎に調整するからこそ目標や予定を実現させることができるということ。年間収支計画をより具体的で現実的なものにするために、これまでの家計簿を見つめるという使い方もよいでしょう。

■年間収支計画の作成方法とは?

 まずは年間の収入を洗い出しましょう。給与や副業での収入、資産運用での利益など、すべての収入をリストアップします。

 次に支出の予測です。毎月の生活費や光熱費、保険料、ローン返済など、確実に出ていくお金をまとめます。このとき、過去の家計簿があると抜け漏れを防ぎやすく便利です。

 収入と支出を把握したうえで、目標とする貯蓄額に応じた貯蓄計画を立てましょう。緊急事態への備えを考慮して余裕を持たせた計画にすると、安心して実践できますよ。

■年間収支計画は“1枚”にまとめる

 計画を立てたうえで実際に毎日暮らしてみる……と、気持ちが緩んでしまったり逆に節約ばかりに目が向いて疲れてしまったりすることも。そんなときにいつでも目標を確認して現実的な方法を模索できるよう、年間収支計画は紙1枚にまとめておくとよいでしょう。

 これをいつでも手元に置いておけば、確認だけでなく微調整もしやすくなります。また、貯蓄した先の目標や実現したいことを一緒に書いておくと、モチベーションアップにも役立ちますよ。

 年間収支計画がしっかりしていれば、「この範囲でお金を使えばよい」とイメージしやすいため、日々の家計簿記録を細かくしなくてもよくなる可能性があります。結果を記録していくだけでなく、これからどうしていきたいのかを明確にするために、“年間”に視点を向けてマネー計画を立ててみてはいかがでしょうか。

(Nao Kiyota)

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