かわいく赤ちゃんを撮る構図の秘訣

かわいく赤ちゃんを撮る構図の秘訣

第2回 スマホで赤ちゃんの写真をうまく撮る方法
デジタルカメラやスマホのカメラ性能が進化し、誰でも簡単にきれいな写真を撮影できるようになりました。しかし、かわいいわが子の写真をいざ撮影してみて、「なんとなく上手に撮れない…」と頭を悩ませているパパママも少なくないのでは?「ひょっとすると、それは構図のせいかもしれません」とは、雑誌や書籍で活躍中のフォトグラファー・矢部ひとみさん。上手な構図の考え方って?

かわいく赤ちゃんを撮る構図の秘訣

全体を4等分にして考える

「赤ちゃんを撮影するとき、顔が中央にくる構図になりがちというママも多いのでは? これを“日の丸写真”と呼びます。証明写真のようなイメージですね。明確ではあるけれど、ワンパターンな印象の原因ともいえます。そこでおすすめしたいのが、4分割法。全体を4等分し、そのどこか1つの枠内に撮影したいメインのポイント(ピントを合わせる場所)を置くように撮影します」(矢部さん)

かわいく赤ちゃんを撮る構図の秘訣

矢部さんいわく、被写体の形によるので一概には言えないものの、下側にポイントを持ってくると奥行きが出て被写体が強調。逆に、上側にポイントを持ってくるとだと手前がぼけて、柔らかい印象が出やすくなるのだとか。「構図をずらすことで、ストーリー性が出てきますのでいろいろと試してみてくださいね」(矢部さん)

かわいく赤ちゃんを撮る構図の秘訣

ポイントにグッと寄ってみる

通常の構図に少し飽きたら、撮影したいポイントにグッと寄った写真を撮影してみるのもひとつの構図の考え方、と矢部さん。さらに「1歳未満の赤ちゃん、とくに離乳食が始まる前くらいの赤ちゃんはお口が富士山みたいな形をしていませんか? 前歯も生えていない状態は、まさにピンクの富士山。かわいいですね。口元アップの撮影は、歯の生えはじめた時期にもおすすめです!」と続けます。
ズーム機能を利用して、体のパーツだけ撮影しておくのも、成長記録として後で振り返った際、良い思い出になりそうです!

かわいく赤ちゃんを撮る構図の秘訣

インカメラでツーショット撮影を楽しむ

また、もうひとつ矢部さんがオススメするのが、インカメラによる“自撮りモード”。スマホをなるべく上の方に持ち上げ、斜め上から撮影すると、ママの顔はすっきり写り、赤ちゃんの目線もカメラに合いやすくなるのだとか。「授乳時間もいいですね。この時期ならではの、かけがえのないシーンです。他の人に撮影してもらうのはなかなか難しいし、赤ちゃんも授乳に集中できなくなりがち。ママ自身がインカメラで撮影すれば、自然な我が子の表情を撮ることができるでしょう」(矢部さん)

かわいく赤ちゃんを撮る構図の秘訣

回転したり、置いたり…。小回りのきくスマホだから撮影できる構図も多そう! あれこれ撮影して、我が子がかわいく見えるベスト構図をぜひ探してみてくださいね!
(文・今井美由紀/Neem Tree)

矢部ひとみ
矢部ひとみ
フォトグラファー
アシスタント、社員カメラマンを経て、現在はフリーランスとして雑誌・広告・書籍を中心に活動中。朝霧JAMのキッズランドにて自然と音楽の中の子どもを被写体とした野外写真展「kodama」等、多方面で活躍。子どもたちの自然な表情や動きをどこまでもやさしくあたたかな眼差しで切り取る写真に定評がある。その他、イベントでママ向けの写真のワークショップを行うなど日常的にママたちと出合う機会を多く持つ。4歳の男の子のママ。
アシスタント、社員カメラマンを経て、現在はフリーランスとして雑誌・広告・書籍を中心に活動中。朝霧JAMのキッズランドにて自然と音楽の中の子どもを被写体とした野外写真展「kodama」等、多方面で活躍。子どもたちの自然な表情や動きをどこまでもやさしくあたたかな眼差しで切り取る写真に定評がある。その他、イベントでママ向けの写真のワークショップを行うなど日常的にママたちと出合う機会を多く持つ。4歳の男の子のママ。