片付けの70%は自分の生活に必要な物や、生活を豊かにしてくれる物を選ぶこと。残りの30%は収めることです。収めるというのは、端に寄せて積み上げることでもなく、見えない場所に隠すことでもなく、引き出しに押し込むことでもありません。大切なのは、「自分がやりたい!」と思った時にすぐにできるように、出し入れが簡単にできるようにしまっていること。
勉強しようと思ったけど鉛筆がない。遊ぼうと思ったら目当てのおもちゃが行方不明…、これは大人にもよくあることだと思います。雑誌をゆっくり読みたいのに、ダイニングテーブルに積まれた物の山。これではゆっくりとお茶を飲みながら雑誌を見る行為に罪悪感を覚えそう。趣味の手芸をやろうとしたら、ソーイングセットが見つからない…、それを探すことでタイムオーバー! なんてことはないでしょうか?
収めるポイントは3つ!
1、出し入れのアクションが少ないこと
2、物と器の容量があっていること、出し入れがスムーズなこと
3、アイテムごと、やることごと、使いやすく物の仲間同士になっていること
1、出し入れのアクションが少ない
出し入れのアクションとは、使っている場所からそこまで行く歩数、扉を開ける、引き出しを開ける、ふたを開けるなどの行為。こういったアクション数が多くては、片付ける時に面倒だと感じてしまいます。引き出しが重いなど、子どもにとっての負担がある場合も片付けできない理由の1つです。
2、物と器の容量があっていること、出し入れがスムーズなこと
はみ出している、上手に入らずしまらない、引っ掛かる。明らかに物が溢れている状態は、適当なしまい方にせざるを得ません。下にある物が取り出せないなどということなく、出し入れがスムーズであるように、物と収納グッズのバランスを考えてあげましょう。
3、アイテムごと、やることごと、使いやすく物の仲間同士になっていること
片付けようと思った時に、自然と体が動くようなしまい方になっているでしょうか? このおもちゃはあっちだっけ? こっちだっけ? と、いちいち考えるような片付けは子どもにはできません。
くるま、かいじゅう、戦闘もの、シール、お人形などのわかりやすいアイテム別。習い事のグッズ、毎日の学習グッズなど、使う物同士別。また、お絵描きセット、おままごとセットなど、子どもの遊び方によるセット化など、お子さんにとってわかりやすい分け方をお子さんと一緒に考えて下さいね。
片付けは、一度やって終わりではありません。成長と比例して物の増減があります。出し入れがしにくいようだ、どうも片づかなくなってきたと思ったら、1の「選ぶ」に戻って見直すことが、片付けの習慣を維持するのに不可欠であることも忘れないで下さいね!