災害時の情報収集。さまざまな手段とメリットを知って使い分けよう

災害時の情報収集。さまざまな手段とメリットを知って使い分けよう

災害時には身の安全を確保するため、住んでいる地域の被害状況や避難先などの情報収集を欠かすことはできません。
近年ではインターネットやスマートフォンの普及によって、災害時の情報収集の方法も変わってきています。東日本大震災ではX(当時のTwitter)が安否確認などの手段として注目され、現在はLINEやSNSによる連絡や情報収集は当たり前になっています。
従来のテレビやラジオ、電話などとともに、どのように使い分けて準備をするのがよいか紹介していきましょう。

スマートフォン

スマートフォンのLINEやSNS、メールは電話のように混みあってつながらなくなることは少なく、インターネットに接続できる状況であればとても役に立ちます。
しかし、スマートフォンを使うにはバッテリーが残っていて、電波の送受信をする基地局やインターネット設備が動いていることが必要となります。

基地局やインターネット設備は災害がおきた直後は使えても、停電してしばらくすると設備を動かすための非常用電源からの電力が無くなり、使えなくなることがあります。政府の予測によると南海トラフ地震では1日後に非常用電源が使えなくなり、多くの地域でスマートフォンからの電話やインターネットが使えなくなると予測されていますので、その他の連絡手段も用意しておきましょう。
また、スマートフォンのバッテリーが無くなってしまうことも考え、モバイルバッテリーを用意し、外出するときにも持ち歩くようにしましょう。

停電にそなえて電池とバッテリーも忘れず備蓄!保管のポイントも知っておこう

スマートフォンの通信がつながるか、新しい情報が無いかなどを気にして頻繁に操作すると、バッテリーの減りが速くなってしまいますので、1時間に1回、もしくは2時間に1回などチェックする時間を決めておくことをおすすめします。また、低電力モードやバッテリーセーバーといった機能をONにしておくようにしましょう。

情報収集とは話がそれますが、キャッシュレス化であまり現金を持たない方もいるかもしれません。しかし、災害時にはキャッシュレス決済ができないことも考えられますので、多少の現金を持っておくようにしましょう。なお、災害時はお店のおつりが足りなくなることもありますので、小銭を多めに用意しておくのがよいでしょう。

インターネット

災害時には不正確な情報やデマも多く出回るため、信頼性のおける情報を元に行動することが大切です。SNSなどを利用するのであれば、まずは信頼性のおける政府や自治体、テレビ局やラジオ局などの公式アカウントからの情報を参考にしましょう。

LINEやSNSでは、テレビや新聞といったメディアと比べ、小さな地域やより細かな情報も得られるメリットがあり、正しく使えばとても役にたちます。
しかし、正確でない情報も多くありますので不正確な情報に安易に飛びつかないよう、信頼できるかどうかを判断する方法を知っておくことも大切です。

災害時のデマに惑わされない!SNSで正しい情報を見分けるファクトチェックの方法は? ~ 災害時のデマ 2

災害の様子をスマートフォンで写真や動画などに記録し、SNSなどで発信したいと思うことがあるかと思いますが、記録に気をとられて逃げ遅れることがあったら大変です。まずは安全に避難することを第一に考えて行動してください。

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