「口腔がん」を発症すると口のどこに「痛み」を感じる?医師が徹底解説!

「口腔がん」を発症すると口のどこに「痛み」を感じる?医師が徹底解説!

口腔がんを発症し痛みも伴う場合のステージ分類とは?

口腔がんが原発巣の大きさ、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無により、ステージ0、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、ⅣA、ⅣB、ⅣCに分けられます。
ステージが進むにつれて、予後も悪くなります。
口腔がんは、初期には痛みを感じることは少なく、無痛性の腫脹が見られます。しかし、特徴としては、硬結といわれ、がんの部分はとても硬くなるのが特徴です。
進行していくと、痛みがでることもありますが、どのステージから痛みがでるという明確な基準はありません。

口腔がんの主な症状

舌がん

痛みは少なく、白色の沈着物、赤みがみられ、表面がただれることもあります。
特に見た目として口内炎に似ていることが多々みられるため、自己判断は困難です。
舌がんは初期には、白斑や紅斑があるびらんや小潰瘍がみられることが多いです。
さらに進行すると潰瘍と硬結(がんにより組織が硬くなること)を伴う腫瘍を形成します。
また、リンパ節転移をおこしやすいです。
発症したと思ったら、歯科、口腔外科もしくは耳鼻咽喉科を受診すると良いです。
受診時には、いつから見られたか、または、がんが遺伝性のものもあるので、家族にがんの既往がある場合は、医師に伝えたほうが良いです。
また、がんが生活習慣病の一種なので、生活歴特に、たばこや酒などの嗜好品も伝えると良いです。
がんは早期発見早期治療が一番治癒につながるので、少しでも疑いがある場合は早めの受診をお勧めします。

歯肉がん

臨床症状は乏しく、患者本人は気付きにくいことが多いが、歯肉の腫脹や潰瘍の形成がみられます。
また、歯肉は組織が薄いため、比較的早期に顎骨の吸収がみられることから、歯の動揺により、自覚することもあります。

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