「大腸がんを疑う便の特徴」はご存知ですか?医師が監修!

「大腸がんを疑う便の特徴」はご存知ですか?医師が監修!

大腸がんについてよくある質問

ここまで大腸がんの便と特徴などを紹介しました。ここでは「大腸がんの排便の変化とステージ」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大腸がんが進行すると排便に変化はありますか?

甲斐沼 孟(医師)

初期症状はほとんどみられませんが、進行すると排便に変化がみられるようになります。大腸がんの腫瘍は便とこすれるだけで出血しますので、出血量によっては排便の際に便器の水が赤くなるほど変化がわかる場合があります。その他にも酸化して黒くなった血が混じり黒っぽい便が出る、便秘・下痢・便が細くなるといった症状です。

大腸がんの治療方法について教えてください。

甲斐沼 孟(医師)

大腸がんのステージは0~4期まであります。ステージ0~1期は下部消化管内視鏡または手術による治療を行い、ステージ2~3期は手術を中心とした治療を行います。4期は必要に応じて手術を行い、抗がん剤治療が中心です。主な治療法は以下の4種類です。

手術

抗がん剤治療

放射線治療

免疫療法

手術療法には腹腔鏡手術・開腹手術・ロボット支援手術・下部消化管内視鏡があります。進行中のがんに対して有効な手段です。いずれの手術方法も、それぞれメリットとデメリットが存在しますので、患者さんに合わせた方法を相談して決めていきます。抗がん剤治療は、がんが進行し手術では取り除くことが難しいステージ4期の患者さんに対して有効で、薬剤が全身に行き渡るためがんの発生箇所に関わらず効果が期待できます。放射線療法は、腫瘍を小さくする・疼痛緩和の効果があり、免疫療法は抗がん剤の効果が認められない方へ行う治療法です。

編集部まとめ

大腸がんの便について解説しました。特徴を理解しておくと、今後ご自身の身を守るためのヒントにもなり、大切な方をサポートできるかもしれません。

また、便に異常が出たからといって心配しすぎるのもよくありません。ご自身だけで判断せず、まずは医師に相談してみてください。

初期症状がない病気ですので、進行してから手遅れになる前に気づくことが大切です。年に一度は便潜血反応検査を必ず受診しましょう。

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