スキルス胃がんの症状
発見しにくく、完治の可能性が低いスキルス胃がんですが、自覚できる症状はあるのでしょうか?以下で解説します。
初期症状〜前兆はない〜
スキルス胃がんの初期症状は乏しく、気付きにくいのが特徴です。症状が出ても、食欲低下、胃のムカつき、下痢、体重減少などで、日常の体調不良や胃炎との区別が難しいです。
そのため、初期段階では胃がんであることに気付けない傾向にあります。
少し調子が悪いと感じる程度の症状は、見過ごされがちです。
体調に異変を感じた場合は早期に医療機関を受診し、適切な診断と対応を受けることが重要です。
進行したら
スキルス胃がんの病状が進行すると、以下のような症状が現れます。
・吐き気
・嘔吐
・吐血
・下血
・黒色の便
・タール便
・腹水
これらの症状が見られたら、すでに腹膜播種や多臓器に転移している可能性があり、根治的治療が難しくなります。早急に医療機関を受診し、治療を開始することが重要です。
スキルス胃がんを早期に発見するためにも、症状がなくても定期的な検診を受けましょう。
スキルス胃がんステージ4の余命
スキルス胃がんのステージ4では、5年生存率は約10%未満とされています。スキルス胃がんは進行が速く、診断時には腹膜播種や他の臓器への転移が見られ、治療が難しい状態です。
ステージ4のスキルス胃がんの患者さんの余命は、数ヵ月〜1年程度とされています。根治的治療が困難なため、主に抗がん剤治療や緩和ケアが中心となります。
配信: Medical DOC