がんリスクは「縮毛矯正」で増加する!? オシャレが及ぼす“意外な悪影響”が明らかに

がんリスクは「縮毛矯正」で増加する!? オシャレが及ぼす“意外な悪影響”が明らかに

研究グループが発表した内容への受け止めは?

アメリカの国立環境衛生科学研究所らの研究グループが発表した内容への受け止めを教えてください。

馬場先生

化学物質や有機溶剤は、我々の生活を便利にしてくれる一方で、健康への影響を及ぼす側面もあります。

実際に、発がん性の化学物質や有機溶剤は数多くあります。例えば、農薬などに使用される「クロロホルム」、ドライクリーニングで使用される「テトラクロロエチレン」、工業用溶剤で使用される「トリクロロエチレン」、染料や樹脂製品などに使用される「ベンジジン」などがあります。特に、ベンジジンによる膀胱がんは、化学工場・ゴム工場などで勤務、染料・皮革などを扱っている職業においてリスクが高くなっており、職業病の一種とされています。

日本国内における有機溶剤の扱いに関しては、様々な関連法規によって厳重な扱いとなっています。縮毛矯正剤には、フタル酸エステル、パラベン、シクロシロキサン、金属などの化学物質を含んでいるものがあり、加熱すると発がん性のあるホルムアルデヒドを放出する可能性が指摘されています。しかし、縮毛矯正剤における子宮体がんへの発がん性を示す物質が確定的ではないため、さらなる研究が必要であると考えられます。

また、今回の研究報告はアメリカで実施されたものであり、日本国内で流通している縮毛矯正剤とは成分が異なっている可能性も考えられます。今後、日本国内における縮毛矯正剤と子宮体がんリスクに関する研究報告も期待されます。

まとめ

今回の記事では、アメリカの国立環境衛生科学研究所らの研究グループが明らかにした、化学的な縮毛矯正と子宮がんリスクに関する研究結果について紹介しました。縮毛矯正は日本でもおこなわれているヘアケアなので、今回の研究結果に注目する人は多そうです。

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