房室ブロックの前兆や初期症状について
房室ブロックの前兆や初期症状には、心拍の異常が見られます。
徐脈(心拍数の低下)は房室ブロックの一般的な症状で、心拍数が低下することで疲れやすさや息切れが現れる場合があります。
Ⅰ度房室ブロックでは症状がないことも多いですが、Ⅱ度房室ブロックやⅢ度房室ブロックに進行すると、心臓から全身への血液の供給が不十分になるため、めまいや失神などの症状も見られます。
Ⅲ度房室ブロックのような重度の場合、心臓の電気信号が完全に遮断されるため、緊急の治療が必要になる場合があります。
房室ブロックの前兆や初期症状を見逃さず、早期に医療機関での検査を受けることが重要です。
特に、めまいや失神などの症状が現れた場合には、速やかに医師に相談することが大切です。早期に診断し適切な治療を受けることで、症状の進行を防ぎ、健康を守ることができます。
房室ブロックの検査・診断
房室ブロックの検査には、房室ブロックの程度やタイプを特定するために、心電図検査が用いられます。
しかし、房室ブロックが一過性、もしくは間欠的に出現する場合は、通常の心電図検査では全ての異常を検出できないため、ホルター心電図という24時間心電図検査を行います。ホルター心電図を使用することで、日常生活中の心拍の変化を長期間にわたって記録し、房室ブロックのパターンを詳細に分析できます。
さらに、心臓の電気的異常が心筋の異常と関連しているかどうかを調べるために、心エコー検査を行います。
心エコー検査は超音波を用いて心臓の構造や機能を確認でき、房室ブロックの診断において有効な検査です。
重症の場合や他の検査結果が不明瞭な場合は、心臓MRIや心臓CTが追加で行われることもあります。
これらの検査を組み合わせて実施することで、医師は房室ブロックの種類や重症度を評価し、適切な治療方針を決定します。
配信: Medical DOC