「房室ブロック」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

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房室ブロックの治療

房室ブロックの治療は、重症度と患者さんの状態に応じて異なります。軽度の房室ブロックでは、特に治療を必要としないことが多く、定期的な経過観察が行なわれます。

モビッツⅡ型やⅢ度房室ブロックなどの中等度から重度の房室ブロックでは治療が必要です。

主な治療方法は、心臓ペースメーカーの装着です。心臓ペースメーカーは、左肩の血管から電極のついたリードを心臓内に挿入し、本体を皮下に植え込むことで、心臓の電気信号を人工的に調整します。これにより、正常なリズムを維持し、心臓の機能をサポートします。

現在のところ(2024年9月時点)、房室結節の障害を改善する薬物は存在しませんが、必要に応じて症状に応じた治療が行われます。症状が軽度である場合や、心臓ペースメーカーを装着するほどではない場合には、対症療法として薬物療法が選択されることがあります。

治療の選択肢は患者さんそれぞれの脈拍の状況や自覚症状により異なるため、専門医による診断と相談が重要です。適切な治療を受けることで、症状の緩和と心臓機能の維持が期待できます。

房室ブロックになりやすい人・予防の方法

房室ブロックを発症しやすいのは、高齢者や心疾患がある人、β遮断薬(心臓の働きを休めて保護する薬)を飲んでいる人です。

予防方法としては、心臓の健康を保つことが重要です。健康的な食事と定期的な運動を心がけることで、心疾患のリスクが減少します。

高血圧や糖尿病を予防・管理することも、房室ブロックのリスク低下につながります。

また、定期的な健康診断を受けることも、心臓の異常を早期に発見するために大切です。心電図や心エコー検査などで定期的に心臓の状態をチェックすることが、房室ブロックの予防につながります。

関連する病気

Ⅰ度房室ブロック

Ⅱ度房室ブロック

Ⅲ度房室ブロック

狭心症心筋梗塞心筋炎

参考文献

2022 年改訂版 不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン|日本循環器学会/日本不整脈心電学会合同ガイドライン

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