後頭神経痛の前兆や初期症状について
後頭神経痛の初期症状は、頭の後ろ側に突然現れる鋭い痛みです。この痛みは、一瞬の電気ショックのような感覚や焼けるような痛みとして感じられることが多く、頭皮や首の後ろ側に集中します。時には耳の後ろや目の周りにも放散することがあり、髪をとかす、頭皮を触る、枕に頭を置くといった日常的な動作で痛みが誘発され、患者さんは強い不快感を抱くことが多いです。
また、後頭神経痛は片側性であることが多いですが、両側に現れることもあります。痛みの持続時間は数秒から数分程度であることが多く、反復的に痛みが現れることが特徴です。
後頭神経痛は日常的な動作によって痛みが引き起こされるため、生活の質に関わります。脳腫瘍やくも膜下出血、感染症などの合併症が隠れている可能性もあるため、脳神経内科や脳神経外科の診断を受けることが推奨されます。
後頭神経痛の検査・診断
ここでは、後頭神経痛に関する検査・診断について解説します。
診察
後頭神経痛の診断には、詳細な病歴聴取と体の状態を把握するための診察が重要です。医師は、首や頭皮を触診し、痛みの有無や部位、持続時間、誘発因子などを確認します。また、神経学的検査を行い、運動機能や感覚機能、歩行能力などの神経の機能を評価します。
画像診断
画像診断では、後頭神経痛の原因となる病変を特定することが可能です。X線検査やMRI、CTスキャンを用いて、脊椎の異常や椎間板ヘルニア、腫瘍などの有無を確認します。特に、腫瘍や炎症が疑われる場合には、詳細な画像診断が必要です。
神経ブロック注射
神経ブロック注射を診断的に使用することもあります。局所麻酔薬を後頭神経に注射し、痛みが緩和されるかどうかを確認します。痛みが軽減されれば、後頭神経痛の可能性が高まるでしょう。この方法は、診断と同時に治療効果も得られるため、有用な手段です。
これらの症状がみられた場合、脳神経外科、脳神経内科を受診して適切な検査・治療を受けることをおすすめします。
配信: Medical DOC